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「MYカゴ使うと、いいことあるよ」というオハナシ(その2)

自治体さんもいろいろと苦労があり、大変です。同じようなことを、某テレビ局でもやってました。某番組で「レジ袋などに入れて…」って本番でやらかしてましたね(笑

朝令暮改とは、よく言ったものです。

なぜレジ袋は定着したのか?

本題に入る前に、レジ袋の歴史について少し書いてみたいと思います。これまでレジ袋は、「スーパーマーケットの進出」という時代の幕開けとともに消費者に浸透してきた歴史を持っています。ですが、よく考えてみると、そこまで便利なサービスでも無かったのではないでしょうか。

レジ袋が出現するまで、消費者は自ら買い物カゴを持参して買い物していました。それが通常のスタイルであり、またとりわけ不便・不自由なスタイルだったとも思えません。

しかしながら顧客が商品をショッピングバスケットに入れてレジで精算する、いわゆる「レジ式精算」が定着するに至り、消費者は自らのカゴを持参して買い物するのが困難になっていきました。その理由は明白です。

経験してみればわかるのですが、買い物カゴを片手に持ちながらスーパーで買い物をするのは一苦労なのです。店側にしても、レジ式精算方式は万引きの恐れが高く、客の買い物カゴは大きな不安材料だったそうです。

そういった状況の隙間に入り込んだサービスがレジ袋だったのですが、レジ袋を使うには詰め替える時間と手間とスペースが必要です。つまり客側は、「詰め替え」という作業に時間を費やす必要があり、店舗側は顧客が詰め替えを行う「空間」を確保しなければならなかったのです。

「マイバッグ」のメリット・デメリット

さて現在の日本ですが、7月1日を過ぎてから小売店での買い物は、「マイバッグ」を使うことが主流になっています。私が見る限りにおいて、有料のレジ袋を購入する方は少なく、殆どの方が某かの「袋」を持参しておられます。そういった現象を見ると、レジ袋という負の遺産が徐々に消えつつあるよう感じます。

ところがこのマイバッグ、便利かというといろいろな弱点があります。一番大きな欠点は、「レジ袋同様、客自身がサッカー台などで荷造りをする必要がある」ということです。

スーパーなど食品販売店で感染が懸念される場所は、主にレジに並ぶスペースと荷造りスペースです。特に荷造りスペースは客同士が密集しやすく、また長い時間を費やす場所でもあります。感染症の予防という観点からするならば、できる限り近づきたくない場所と言えるでしょう。

それと同時に、マイバッグは商品を上手く詰め込みにくく、運搬の際に問題が生じやすい袋でもあります。私自身もこれまでに、卵が割れたりお造りのパックがでんぐり返ったりといった苦い経験を何度かしています。

いろいろと不便なことがあるにもかかわらず、誰もがマイバッグを使うのには大きな理由が有ります。マイバッグは畳んで持ち運びしやすく、あらゆるシーンで使うことが可能だからです。

「マイバスケット」のメリット・デメリット

マイバッグと平行してマイバスケットを使う方も居られます。この私も、マイバッグとマイバスケットをシーンによって使い分けてきました。車で買い物に出かける際は必ずマイバスケットを使用してきましたが、マイバスケットに次のようなメリットがあるからです。

マイバッグのように詰め替えの手間が要りません
卵が割れることもありません
水物がこぼれにくいです
買ったお寿司が惨めな姿に、なんていうこともありません
レジを済ませれば、そのまま店外に出ることができます
洗うのが容易で、いつも清潔に保つことができます
野菜クズやゴミが底に溜まることもありません
家の中のプラスチックゴミを回収場所まで運べます
使わないときは、車のトランクの中でちょっとした物入れになってくれます

ところがいくら便利であったとしても、マイバスケットはかさばります。「車で買い物に行く時しか利用できない」という、致命的ともいえる欠点が存在します。

それともう一つ欠点を上げるならば、「ショッピングカートの上に載せないと利用できない」という問題が残されています。

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例えばその日の買い物が豆腐1パックとトマト2個だけだったとしても、カートを持ち出さねばマイバスケットを利用できないのです。これも大きなデメリットと言えましょう。(続く)

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