《1/4》スキャンダラスな北欧プリンセス - テューラ・ア・ダンマーク【身分違いの恋】
テューラ・ア・ダンマークは、かつてのデンマーク国王クリスチャン9世(現女王のひいひいおじいさん)の第五子・三女。
後のイギリス王妃アレクサンドラ および後のロシア皇后マリヤの妹にあたります。
華やかな肩書きの姉たちと比べると目立たない人なのですが、男性関係で非常に苦労した、波瀾万丈の人生でした。
今回は そんな彼女の生涯を、主に苦労話にフォーカスしながら見てみます。
性格
テューラ含む三姉妹について、父親であるデンマーク国王クリスチャン9世はこんな評価をしていたそうです↓
長女は美人、
次女は聡明、
三女(テューラ)は穏和
写真を見ると いや全員"美人"で良いですやんと思うのですが、ともかくテューラは3人の中で1番気立ての良い優しい子だったようです。
孤独な少女時代
テューラが10歳の時、長姉がイギリスへ、
13歳の時に次姉がロシアへ嫁入りしました。
王女としてただ1人デンマークに残ったテューラは随分寂しい思いをしたようで、ロシアの姉へ
「17歳になるのってサイアク!(社交界デビューの年齢なのでしょうか)」
「姉さんがいてくれたら…私とっても心細いの」
と書き送っています。
初めての恋
2人の姉が嫁いだイギリスおよびロシアは当時の大国。
となれば、当然テューラもそれなりの相手に嫁がせたいと母親は考えていました。
◇
そんな母の思いとは裏腹に、テューラの初恋は
騎兵隊中尉のヴィルヘルム・マーシェル。
王女の相手としては相応しくない身分でした。
母は2人の関係に気づくも、事態を楽観視していました。
若者の一時的な恋愛に過ぎないと思っていたのです。
これが甘かった。
何とテューラは、17歳にして彼との子供を身ごもってしまうのです─。
続きます。
参考
トップ画像: Grand Ladies
for educational and information use
・Kongernes Samling Amalienborg
《 Thyra 》
・Wikipedia
《 テューラ・ア・ダンマーク (1853-1933) 》
《 Prinsesse Thyra (1853-1933) 》
・Youtube
Scandinavian Royalty
《 Royal Family, Episode 6: Uncrowned Marriages (Documentary) 》
・A Family of Kings: The Descendants of Christian IX of Denmark
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