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《1/4》スキャンダラスな北欧プリンセス - テューラ・ア・ダンマーク【身分違いの恋】

テューラ・ア・ダンマークは、かつてのデンマーク国王クリスチャン9世(現女王のひいひいおじいさん)の第五子・三女。

後のイギリス王妃アレクサンドラ および後のロシア皇后マリヤの妹にあたります。

華やかな肩書きの姉たちと比べると目立たない人なのですが、男性関係で非常に苦労した、波瀾万丈の人生でした。

今回は そんな彼女の生涯を、主に苦労話にフォーカスしながら見てみます。

ちなみにテューラ(Thyra)はデンマーク語読みで、英語風に読むと「タイラ」と発音します。
アメリカ出身モデル、タイラ・バンクスも同じ名前です。

性格

テューラ含む三姉妹について、父親であるデンマーク国王クリスチャン9世はこんな評価をしていたそうです↓

長女は美人、
次女は聡明、
三女(テューラ)は穏和

長女アレクサンドラ(中央)、次女ダウマー(左)、
三女テューラ(右)。
No known copyright restrictions / romanovempire.org

写真を見ると いや全員"美人"で良いですやんと思うのですが、ともかくテューラは3人の中で1番気立ての良い優しい子だったようです。

孤独な少女時代

テューラが10歳の時、長姉ちょうしがイギリスへ、
13歳の時に次姉じしがロシアへ嫁入りしました。

イギリスに上陸した長女アレクサンドラ
public domain / Wikimedia Commons
ロシアで挙式した次女ダウマー
for educational and information use / Grand Ladies


王女としてただ1人デンマークに残ったテューラは随分寂しい思いをしたようで、ロシアの姉へ

「17歳になるのってサイアク!(社交界デビューの年齢なのでしょうか)
「姉さんがいてくれたら…私とっても心細いの」

と書き送っています。

(イメージ: pixabay より)


初めての恋

2人の姉が嫁いだイギリスおよびロシアは当時の大国。
となれば、当然テューラもそれなりの相手に嫁がせたいと母親は考えていました。

左より: 次姉ダウマー、母ルイーズ、
長姉アレクサンドラ、テューラ
public domain /
Wikimedia Commons

そんな母の思いとは裏腹に、テューラの初恋は
騎兵隊中尉のヴィルヘルム・マーシェル。
王女の相手としては相応しくない身分でした。

ヴィルヘルム・マーシェル
Materialet er fri af ophavsret (著作権フリー)
Digital Collections

母は2人の関係に気づくも、事態を楽観視していました。
若者の一時的な恋愛に過ぎないと思っていたのです。

これが甘かった。
何とテューラは、17歳にして彼との子供を身ごもってしまうのです─。

続きます。

参考

トップ画像: Grand Ladies
for educational and information use

・Kongernes Samling Amalienborg
Thyra

・Wikipedia
テューラ・ア・ダンマーク (1853-1933)
Prinsesse Thyra (1853-1933)

・Youtube
Scandinavian Royalty
Royal Family, Episode 6: Uncrowned Marriages (Documentary)

・A Family of Kings: The Descendants of Christian IX of Denmark


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