王家の宝石 | 3月の誕生石 - オランダ王室のアクアマリン
概要
製造された1920年代当時流行していた、アール・デコ調のティアラ。
スクエアカットのブラジル産アクアマリンとダイヤモンドからできている。
名称
THE DUTCH AQUAMARINE TIARA
起源
1927年、18歳の誕生日を迎えたオランダのユリアナ王女(当時)に贈られた
宝飾メーカー⠀
Van Kempen, Begeer and Vos
歴史
①ユリアナ
18歳の誕生日に、両親からティアラを贈られました。
②オランダ王室の女性
オランダは、先ほど話題に出した億万長者のウィルヘルミナ→ユリアナ→ベアトリクスと3代にわたって女王が治める国となります。
そしてこのアクアマリンティアラも、ずっとオランダ王室に受け継がれています。
現在、このティアラを着用した事がある人を見てみましょう。
1. ベアトリクス前女王
前オランダ女王。2003年に退位し、長男ウィレム・アレクサンダーにその地位を譲りました。
2. マキシマ王妃
現在の国王、ウィレム・アレクサンダーの妻。
3. ローレンティン妃
国王ウィレム・アレクサンダーの末弟の妻。
称号は持っていないが、慣習的にPrincess の称号をつけて呼ばれるそうです。
ただ、法的な称号は無いとは言え 王室の行事には親族として参加しています。
写真は、10年前、ベアトリクス女王退位の前日に行われたディナーの際撮られたもの。
ティアラは低めの位置でバンドゥのように着けて。
目の覚めるような美しいライトブルーのドレスに、ダイヤとアクアマリンでできたイヤリング、
ダイヤでできたリボン型のブローチにしずく型のアクアマリンをさげて(石は取り外し可能みたいです)。
右手薬指にはアクアマリンのリング、左手にはアクアマリンのブレスレットをつけて、見事なアクアマリンコーディネートを完成させました。
ローレンティン妃の夫、コンスタンティン王子にエスコートされている1枚。
左はベアトリクス女王の次男の妻。
ティアラの未来
ご紹介した通り、現在はおばあちゃん・お母さん世代が着用しているこちらのティアラ。
今後は、ウィレム・アレクサンダー国王の3人の王女たちに受け継がれていくのではないかと思います。
※
長女のアマリア王女は 次期王位継承者。
愛子さまと同年代という事で日本のニュースでも時々お名前を見かけますね
個人的にはナウでフレッシュなヤングにも似合うティアラだと思うので、王女達がこのティアラを着けてデビューする日が楽しみです!
本日もご覧くださり、ありがとうございました。
※当記事のコメント欄で発言した内容について、少し訂正したつぶやきを投稿しました
参考
・The Court Jeweller
《 THE DUTCH AQUAMARINE PARURE TIARA 》
《 PRINCESS LAURENTIEN’S AMAZING AQUAMARINE TIARA 》
・Unofficial Royalty
《 Queen Wilhelmina of Netherlands 》
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