正しい舌の位置

舌を正しい位置におきましょう           

10年ぐらい前のことです。免疫関係の本を読んでいて、「正しい舌の位置」というものがあることを知りました。

舌は上あごにピッタリとつける。しかも、なるべくのどの方にぐっと引いた位置が定位置とのこと。やってみると、確かに上あごの形状が深くなっていて収まりやすい場所があります。そこが正しい舌の位置だというのです。「えー、今までそんなこと誰も教えてくれんかったじゃん。」

実は私、子どもの頃から、口の中で舌を動かして遊ぶ習慣があったんです。暇な時や、つまらない話をじっと聞いていなければならない時などに、外見からは誰からも気付かれないように、口の中で遊んでいたのです。半分にたたんでみたり、立ててみたり。動かさずに静かにしていた時にも、舌の先が前歯の裏にひっついていました。舌の正しい位置なんて、考えたこともありませんでした。そしてそれが健康を左右するなんて、全く知りませんでした。

あるとき私はこのことを友達に話しました。その友達は私の話を熱心に聞いてくれて、彼女も興味深い話をしてくれました。ヨガのレッスンの最後、大の字になって寝るポーズの時に、先生が手や足の状態を声かけして導いてくれるそうなのですが、「舌を上あごにつけて」と言っていたというのです。舌の位置について教え導くヨガの先生の存在を聞いて私はとてもうれしく思ったことでした。

 

舌をきちんと正しい位置に置いていないと、のどの奥に乾燥した部分ができるそうなんです。のどには「繊毛(せんもう)」といって、入ってきたバイ菌を押し流して胃の方へ送る働きをするものがあるそうです。胃液の中でバイ菌は死滅します。でも、のどが乾燥していると、繊毛の活動が鈍り、のどでバイ菌が繁殖するというのです。だから正しい位置に舌を置くことはとても大切な事らしいのです。

また、疲れてくると、いつの間にか舌の先が歯の方に近づいてくることがあります。せいぜい1㎝のことなのですが、それがのどの奥に乾燥した部分をつくることになるそうです。ですから舌の力を回復するために「あいうべ体操」という口腔体操もあります。

私のように舌を上あごにつけずに遊ばせているなんてもってのほか。のどでバイ菌が繁殖してしまうから、よくのどが痛くなり熱を出して寝込んでしまっていたということなのです。


おまけの話(繊毛のこと)

4~5年前には、「繊毛」をとりあげていた番組を見たこともありました。あるお医者さんは一人の患者さんの診察が終わるごとに、ペットボトルのお茶を一口飲むことで、のどを潤して繊毛を活発にしているとのことでした。ですからそのお医者さんは風邪をひくことはないと言うのです。お茶の殺菌成分が効果的であるとも言っていました。実際にお茶でのどを殺菌し潤すという面と、定期的に水分を取り続けることになるので、体内の水分量が十分に満たされて繊毛がよく動くようになる面があるのではないかと理解しています。

その番組では、ミント油が繊毛の活動を活発にする働きをすることも紹介していました。私はすぐにミント油を買いに行きました。薬局で「ミント油をください。」というと、【ハッカ油】を出してくれました。(ハッカは日本語で、和種ミントという種類のミント油。)20ml入りの瓶が、600円程で手に入りました。一本買っておけば長い間使えます。

喉ケアをして人生を楽しむ

そんなわけで、10年前から私の舌は所定の位置に収納されるようになり、近頃は水分補給を心がけるようにもなりました。以前より風邪をひきにくくなっているように感じています。また、のどが痛くなりかけたら、すぐにミント油をつけるようにしています。パジャマの襟につけて眠ることもあります。ミント油の効果もなかなかのものです。


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