菊池雄星のMLB1年目を振り返る
2021年のポストシーズン出場を目指し、チームの再建を打ち出したシアトル・マリナーズ。昨オフ中に主力選手を大幅に入れ替え、今季は3年後の主力となる選手の育成に力を注ぐ1年となった。ダニエル・ボーゲルバックやJ.P.クロフォードなどの台頭もあり、育成自体は一定程度の成果を挙げたといえる。
埼玉西武ライオンズからポスティングで菊池雄星を獲得したのも3年後の主力、欲をいえば先発ローテーションのエース格となることを見込んでの獲得である。交渉の場でマリナーズのジェリー・ディポトGMが菊池の育成プランを提示したことからも、まずはMLBの環境に適応し、少しずつメジャーリーガーとして成長してもらいたいという意図が窺える。
メジャーリーガー1年生の菊池はMLBの壁にぶつかり、選手としては苦労のほうが多い1年だったように思える。そんな菊池のMLB1年目を振り返ってみたい。
全体成績を振り返る
まずは基本的な数字から確認していこう。以下が2019年シーズンの菊池の成績である。
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