人型人外が好きって話

人型人外が好き、タイトル通りの話。
本当は文章を書くことについて投稿しようと思ってたんだけれど気分じゃなかったから楽しい話にした。

人型人外には夢が詰まってる。
重要なのは、あくまで"人型"であること。
見た目は人間の形をしているのにどうしようもなく人間ではない、人外である。そういうものが私は大好きだ。

人型人外の何が良いって、
見た目を寄せても人間になれないところが良い。
頑張って中身も人間に似せようとしていても、逆に見た目だけで中身はそのままなのもいい。
人間に溶け込んでいるのに、時折こぼれる"人じゃない部分"が最高に興奮するのだ。
分かりやすい例えだと、「ターミネーター」とかどうだろう。
今ふと思い浮かんだ洋画だったけど、そう言えば子どもの頃、
「ターミネーター2」がめちゃくちゃ好きだったな……なるほど、子ども時代から性癖だったらしい。
漫画で言うなら「黒執事」とか「東京喰種」とか。
「チェンソーマン」「亜人」辺りもそうだ。
尤も、今あげた漫画の中でも"先天性"か"後天性"かの問題はある。

どっちも好き。

どっちもいいよ、先か後かなんて関係ない。
とにかく人型人外が好きなんだ。
元々人外で人間を模してるのも良し、元々は人間なのに人外になってしまった或いは人外じみた力を手に入れてしまったのも良し!!
人外となってしまった苦悩、見たい。
人間に対する憧れ、大いに見たい。
最高、そうそれ、そう言うのが欲しいんだ。
これは映画しか見てないけれども「傷物語」の阿良々木くんとかもね、大変よろしいと思う。
吸血鬼になってしまったが故に争いに巻き込まれながら、その中で自分が吸血鬼になってしまった原因でもあるキスショットと心を通わせるものの、人間と吸血鬼の価値観の違いにぶち当たる、あの一連の流れからの、誰も幸せにならない選択をしたラスト堪らん。
同じ理由で「東京喰種」も、人間から化け物になってしまった金木くんが、最初は「人間なんです」と言って喰種としての食事を拒否して董香ちゃんに無理矢理"食事"をさせられるシーンと、
掴まって拷問され今の自分では仲間も守れないと苦悩し、喰種である自分を受け入れた金木くんが「僕は喰種」だと自ら戦い、同じ喰種を食べる、というシーンの対比がめちゃくちゃ好き。
アニメの一期は一話と最終話での対比が良く表されているから最高だった。

人型人外、本当に良いな。
普通の人間の中で垣間見える恐ろしさがとてつもなく美しい。
そんな人型人外を日々求めている。

ここからは完全なる余談(というなのダイレクトマーケティング)だが、最近刺さった人型人外っぽいキャラクターの話。
私は声優の江口拓也さんが好きなのだが、彼が出演していた朗読劇で、
「デッドロックド・ディティクティヴズ~百万探偵都市~」
と、その続編の、
「デッドロックド・デリバリーズ~百万探偵都市の殺人宅配~」
というものがある。

住人全員が"探偵"であり"悪党"である《探偵特区(通称:百万探偵都市)》に住む主人公のシゲムラはある日、他の探偵たちと共に完全なる密室に閉じ込められてしまう。

というあらすじなのだが、この探偵たちにはそれぞれ《探偵スキル》――探偵たちの持つ特殊能力で、大なり小なりレベルがある――を持って居るワケなのだが。
江口拓也さん(ダブルキャストのもう一人は下野紘さん)が演じるシゲムラの探偵スキルはまさに超常の特殊技である。
スキル名「死ぬかと思った」
絶体絶命の死にそうな状況でも何となく生き残ることができる能力……。
簡単に言えば殺してもスキルを発動すれば死なない。
このシゲムラ、ちゃらんぽらんでイカレた性格とキャラクター紹介で書かれている通り、始終のほほんと軽い口ぶりで時にはふざけ倒しているような人間なのだが……それ故に、この能力を使った時の人外感が凄まじい。
マジでやばい。
シゲムラのスキルはさっき書いた通り『発動すれば殺しても死なない』ものなんだけれど、シゲムラはそれを駆使して自分を使い捨てるように動くのだ。
一番やばいのは続編であるデリバリーズで、自分のスキルが本物だとみんなに証明するために、
「みんな~、ちょっと見てて」
なんて軽いノリでピザカッターで自分の首を掻き切る。そのレベルでやばい。
あとナチュラルに江口拓也さんの顔面が良いので人外みに拍車がかかってる。本当にやばい。
ぶっちゃけ、ディティクティヴズでもやばいんだけど、あんまり話しすぎるとネタバレになって興ざめだからこの辺にしておこう。

これを見た人はぜひおすすめの人型人外について語ってくれ。
あわよくば教えてくれ。

以上、性癖の話でした。