テレビや新聞が伝えない情報 2020年12月号⑨

モンサントに抗議するフランスロリアンでの抗議デモ

農薬の分野で悪名高いといえば、モンサント社の除草剤、ラウンドアップでしょう。ラウンドアップの長所は、多年生雑草の根まで枯殺でき、持続性・残効性がほとんどない、のだそうです。しかしこの主成分のグリホサートは、以前から発がん性が指摘されていて、世界各地の裁判で敗訴してるばかりか、モンサントは2018年春に、アメリカで最も嫌われている企業20社のうちの1社に選ばれました。モンサント社(現在はドイツのバイエルという会社)が研究していたのが遺伝子組み換えという事業です。この遺伝子組み換えによって生産される作物は、ラウンドアップレディー (Roundup Ready) と呼ばれ、トウモロコシ、大豆、ナタネ、ワタ等があります。1999年に世界第3位の綿花生産国インドに進出したモンサントは、害虫に強く、収穫量と利益を増やすという宣伝文句で、GMO(遺伝子組み換え)の種子を販売しましたが、この種子に組み込まれていた害虫駆除の遺伝子は、インドにいる害虫にはほとんど効果がなく、加えて2006年は干ばつの影響もあって綿花栽培農家は打撃を受け、葬式というとまたモンサントかという映像を見たことがあります。

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