プロゲーマー解雇事件について、所感と双方への意見

この件についてタイムラインがイガイガしているので、少しばかり考えを述べたいと思います。

僕からの意見は以下の三点です。
・(自分は)表現の自由の観点からすると問題があると感じる
・上記意見に賛同できなくても(処分は妥当と考えても)、とりあえず「早急な判断を呟く」のは少し待ってもらえないだろうか
・処分は不当と考える熱心な表現の自由重視派も少し穏当に・丁寧に意見を述べてもらえないだろうか

順を追って説明したいと思います。

現時点でわかること

上記記事を見ていただくのが最もわかりやすいかと思います。
凄く乱暴に纏めると「プロゲーマーが身長と人権に関する発言を不適当と考えた企業・スポンサーが契約を破棄した」という事になります。またネット上で出回る情報の中には彼女が言っていない発現(確認できていない発現)も多数で回っています。

また幾つかのブログでもこの件について取り上げられています。代表的な所をご紹介します。(実に丁寧に纏められています。おススメノート)

この件についてネット上でも「表現の自由の観点から問題だ」「キャンセルカルチャーだ」という意見と「処分は妥当だ」「企業の自由もある」という意見の対立から議論が行われました。これに対し、僕の意見、および他の人の意見に対する意見を述べたいと思います。

表現の自由の観点からすると問題がある

ここからは僕の所感を述べたいと思います。(先人の方の意見も大いに参考にさせていただいてます)

契約書など詳細な情報が不明のため、一般論からの話になりますが、委任契約であろうと不適当な発言一つで解除というのは(例え解除権を留保していたとしても)少々不穏当に思えますし、他のスポーツにおける類似の事例と比較しても罰則が大きすぎるように考えます。彼女は犯罪を犯したわけでもなければ、著しく信用を毀損するに足る発言をしたようにも思えません。また異議申し立ての機会が十分有ったのか検証も出来ません(裁判という方法がありますが、個人レベルではかなりの負担になります)。
以上の事から、現状では表現の自由の観点からは望ましくない状態であると思います。

eスポーツという業界が開かれて間もない事もありますが、最低でも今後業界の側でトラブルが起こった際に話し合い・公平に弁明の機会を与える機関の設置はすべきでしょう。プロ野球や競馬のように選手会や仲裁のための委員会などの整備は急ぐべきではないでしょうか?

「ワシらは気ままにやるけえのう、ガハハ」ではなく、官公庁にお伺いを立ててライセンスまで整備し「すべての人にとっての多様性を大切に」されるほどモラルに溢れるeスポーツ業界の皆様であれば、こういった問題点や整備不足は早急に解決すべきではないでしょうか?

まあとはいえ、上記の事も詳細がわからない中での一般論なので、「真実は違うぞ」「そんなこと関係ないぞ」と言われればそれまでなのですが、僕はこう思います。

処分は妥当と考えても、少しだけ「早急な判断を呟く」のは待って欲しい

しかしながら「いやでも契約を解除するのも企業の権利じゃないか」「判断は妥当だ」という皆様もいらっしゃるでしょう。気持ちはよくわかりますし、その意見にも一理あるとは思います。
ただ今回のケースは契約の内容などわからない事も多いです。また現状の評価はかなり尾ひれがついたもの、実際には発言していない事も発言したという態で噂が流されているようです。

この「なんもわからん」状態で、一個人の人生を左右するような断罪するような評価を下すのは時期尚早です。
僕はこの点について「少し待ってから議論をしてみませんか」という事を提案したいです。

僕らにとって表現の自由は「目的」ではありません。大事な物を守るという「手段」でしかないのです。しかしながら、「手段」として用いるからには手段に付随した「制約」は受け入れるべきだと思います。「制約」とは「矛盾した主張をしない」という事であり、現時点で断定的な評価をする事はやはり矛盾していると思います。
少し時間を置いて情報が出揃って落ち着いてから議論する」という「制約」は僕達にとって決してそれほど重い物ではないですよね?

これは僕からの細やかなお願いです。

熱心な表現の自由重視派は穏当・丁寧に意見してくれ

はい、お前らの事だ。座れいいから座れ

いや手嶋さん(だけじゃないけど。狙い撃ちみたいにしてゴメンネ)、これはNoteで言い過ぎたと言われてたので追い打ちするのもなんだけど、主語デカすぎ・決めつけすぎです。でもそれ以上に致命的な問題があるの

表現の自由派閥なんてのは吹けば飛ぶような小さな派閥です。この周辺にいる人達は(意見の違いはあれど)概ね表現の自由を信奉してるか、表現の自由を利用したいかという人たちなんです。それは不倶戴天の敵ではなく、分かり合えるかもしれない、未来の同志かもしれない相手なんです。
だから表現の自由を推進するためにすべきことは「いかにして相手を引き込んで、穏当な妥協案を引き出すか」だと思うのです。僕が言った「とりあえず早急な断罪は待って」というのはその一つだと思うのです。
この言い方して、相手が「なるほど、俺はフェミ憎しで目が曇っていたよ。手嶋さんのいう事ももっともだな」ってなると思います?ならんでしょ。いや、単に騒ぎたいだけとか、有料Note売りたいだけならそれもアリだと思いますよ?でもそうじゃないでしょ?より良い表現の自由を広げたいんでしょ?それなら方法は少し考えましょうよ…貴方は凄く賢いんだから

これは特に良心的で、賢く、信頼できる「表現の自由」を掲げている人の業病のようなところではあります。「融通の利かない自由の概念」は大事です。僕が言った「表現の自由に付随する制約」は概ねそれです。でも「説得方法」や「妥協点を図る工夫」まで融通を利かなくしてはダメです。
そりゃあ正しいです。圧倒的に正しいですよ。でもその先に何があるんですか?少数派が更なる融通の利かない正しさを求めて袋小路に入って、過激になった少数派の最期には何があるんですか?どこかで見た話ですね?そうです、フェミニズムや新左翼がハマった罠と同じなんです。

だからこそ、熱心な人ほどより穏当・より丁寧・より多くの妥協点を探る方法、そのやめに必要な工夫を探し続けていただきたいのです。そりゃあ面倒です。クッソ面倒です。ですがその方が、きっとより良い表現の自由に溢れる未来があるのですから。

あ、あと。だいたいお前のせいだからな、青識亜論

追伸


妾はこんな真面目なNoteを書きとうないのじゃ…ゴリラや架空ヶ崎高校がどうのこうのといった不真面目なNoteを書きたいのじゃ…