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財政の黒字化が深刻なデフレを招く!?

ずっと疑問に思っていたことが、中野剛志さんの言説で晴れた感じです。嬉しい!!

そしてごめんなさい。僕の考え方が間違っていたようです。デフレ局面でプライマーバランスの黒字化は、余計に、日本経済に打撃を与え、税収が減り、雇用が失われる深刻な事態になってしまうとのことです。

次のような考え方や政策に切り替えるべきだと中野氏は指摘しています。

(デフレ局面で有効な考え方)

需要拡大、供給抑制、雇用確保・賃金上昇、大きな政府、積極財政、減税、金融規制緩和、競争抑制、規制強化、国有化、労働者の保護、グルーバル化の抑制、民主社会主義、

どうですか?

今、僕達が正しいと考えていることや日本の政策と真逆ではないですか!?

実は、公共投資の額の大きさやその後の維持管理費の大きさが将来世代に膨大な借金という形で残ってしまうと考えていて心を痛めていたのですが、そんな考え方が間違っていると指摘している本です。

デフレ局面でこそ、積極的な公共投資をして、デフレを脱却しなさいと指摘しています。それは、民間の経済に任せていては、絶対に是正できないことで、政府が積極的に介入しないとデフレから脱却することが出来ないと中野氏は指摘しています。

(マーガレット・サッチャー、ロナルド・レーガン政権の時代は、インフレに悩んでいた時の対処法だった。)

規制緩和、自由化、民営化、グローバル化、金融の引き締め、小さな政府

これらの新自由主義の考え方は、インフレの局面で有効な考え方であり、今のデフレで悩んでいる日本が取るべき政策ではないと中野氏は指摘している。

どうですか?

「規制緩和、自由化、民営化、グローバル化、金融の引き締め、小さな政府」これらの政策を橋本龍太郎内閣総理大臣以降の構造改革路線がやってきたことではないですか?デフレ局面で、インフレ時に有効な政策を日本政府が取り続けてきたから、日本経済は深刻なデフレから脱却できずにいると中野氏は指摘しています。

この本を是非、読んで頂き、事実を検証し、考えてみてください。そして、正しいと思ったら、お近くの議員にお伝えし、政策の変更を促した方が、日本の社会が豊かになっていくと思います。やっぱり、正しい知識がないところに正しい解決策も出せないと感じた次第です。

「財政健全化は、やっても無駄であるし、デフレ下では、むしろやってはならない。」

「税は、財源確保の手段ではない。税は、物価調整や所得配分など、経済全体を調整するための手段である。」

「財政赤字は、それと同額の民間貯蓄(預金)を生み出す。」

「日本は財政危機の状況にはないし、そもそも税は財源確保の手段ではない。デフレ下において、税収が減るのは何の問題もないどころか、むしろ税収を減らすべきなのです。信用貨幣論をご理解いただいた読者にはお分かりだと思いますが、「税収が増える」こいうことは、その分、貨幣が消滅し、貨幣供給量が減って、デフレが悪化するということなのです。財政健全化論者は、貨幣が何かを分かっていないということですね。」

などなど、中野剛志氏の素晴らしい言説に出会える一冊です。

https://www.amazon.co.jp/目からウロコが落ちる-奇跡の経済教室【基礎知識編】-中野-剛志/dp/4584138958/ref=sr_1_1?adgrpid=69358713260&gclid=Cj0KCQjw09HzBRDrARIsAG60GP9vc6LcMlonMdChjWTeUp-575N8XDrqTBqIvEED57fsKmQPgYY9QZkaAq4gEALw_wcB&hvadid=341306349292&hvdev=c&hvlocphy=1009328&hvnetw=g&hvqmt=b&hvrand=7336507689499322306&hvtargid=aud-759377471893%3Akwd-729305120155&hydadcr=21803_10989618&jp-ad-ap=0&keywords=奇跡の経済教室&qid=1584703235&sr=8-1





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