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不登校④〜長男編

前回の続き…

玄関のドアを開けると前担任と新任の先生が立っていて、長男に会いに来てくれました。「明日、始業式待ってるよ。」と長男に話してきました。

翌朝、長男は起きてくることはありませんでした。期待は少しはありましたが、自分の気持ちを押し付けてはいけないと心にしまっていました。

すると午後、私の携帯に中学校から電話がかかってきました。担任の先生からでした。「教室には誰もいないから教科書を取りに来させてください。」「伝えますね。もし本人が行くときは連絡します。」

長男は友達と過ごしていました。「先生が教科書取りにおいでだって。友達と一緒に行くなら連れて行くよ。」ドキドキしながらも平静を装って話すと長男は急に制服に着替えだしました。私はすぐ、先生に連絡入れました。教室に行くと、先生が「自分の机で教科書に名前書いていけ。それが終わったら自己紹介カードにわかるだけ書こうか。」と言われ、素直に着席して言われたとおりにしていました。その光景は長男にとっても大事な時だったのでは思いました。本当は学校に行きたかったけど、行っても誰にも声かけれないから座席もどこかわからない。そんな不安が登校を拒んでいたのではと。

翌朝から毎日友達と登校するようになりました。部活までして帰ってきていました。夏休みが終わったあと、また長い休みが始まりました。

不登校の始まりでした。



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