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20240610 読みの整理学 外山滋比古


アルファ読み

野球の記事を読めば、完全に分かったような気になり、おもしろいとおもう
蟹は甲羅に似せて穴を掘る
総領の甚六(長男長女はろくでなしが多い)

我々は、何でも形を目で見てみないと承知しないようになった。見えないものは難しくてつまらないと思う。
→見える化、可視化

われわれ現代人は、合理的に物事を考えようとする。理解ということも人間の思考と知識のみで説明できるように思いがちである

ベータ読み

中学生からの手紙に反論
ことばとそれをあらわすものごとの間に必然的な関係はない
→音韻的な要素があると思うが、強い必然関係はない

マニュアルが分からいないのは、読む側に読む力がないからであるといった人はいない
→新井素子 教科書が読めない子どもたち

読めるということと、理解するということが別々であるのが日本語である

批評を読むというのは、高度の読み方の作業を前提とする
→その対象を読んだり体験していないのに…

ベータ―読みで読むには、言外の意味を発見する必要があって、行間を読む読み方は行われてきた

移行

教育はことばによって、未知の世界を準経験の世界へ移していく作業である

日常で使われる言語(言葉遣い)の違いで、就学前の知能指数が高くなる

おとぎ話は、ことばの習得で、一旦結びつけられた言葉=ものごとの絆を切り離す=アンラーニング

はじめから、ベータ読みを強行するのは、案外現実的かもしれない。
漢学の素養のある人を、ただの読書人としてばかりではなくて、むしろ尊敬していたのは、素読が人間形成にも大きな影響を与えていたのでは?

翻訳の悪文が、その分かりにくさそのもののために、我々の理解力を高める効用を持つ。→人は、環境に対応しようとする

時間をかけることによって、価値あるものは古典化する

#読みの整理学
#外山滋比古


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