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この人の行動は支持できませんが、親としては読んでおこうと思った一冊

秋葉原の通り魔事件を起こした加藤智大の手記です。
彼のしたことはありえないことでありますが、
彼の生い立ちを語るこの手記は日本人としては人ごとではないことだと思っています。

この手記には母親からの過剰な「しつけ」について記されており、私達の世代ではこの行き過ぎた「しつけ」については共感できることがあるのは事実で、バブルが弾け競争社会が激化し、過剰な「しつけ」に走る親はそこら中にいました。
私も両親からの虐待に苦しんだ1人であり、あの頃はまだ、子育てとは何かと議論している最中時間だけが進み、苦しみもがきながらも誰からも手を差し伸べてもらえない人は沢山いたと思います。

彼の母親がやっていたことは「しつけ」ではなく「飼育」です。
彼の母親は彼を使って社会の恩恵を受けようとしていたのではないかと思います。そのような親は今でも沢山いて、子供をダシに使って承認欲求を満たしたり、自分の果たせなかった夢を子供に押し付けたりして子供の気持ちを無視した育児の結果は悲惨な結果しか招かないということ私達子育て世代は気づいていかないといけません。

この本を買う時はかなり躊躇しました。
読んでいいものかと悩みましたが、1人の親としてこのような人の意見にも耳を傾けて参考にしていくことが自分の子供達の為だと思いました。
胸糞悪い気持ちと戦いながら読みました。
また、このような人を社会が産んでいるのも事実であるということを肝に銘じなくてなりません。

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