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記憶のタンス

鳩のあの鳴き声で

小さい時に理由もなく公園を走り回っていた時の風景を思い出す。

夏の朝の匂いは

朝練に向かう途中に覚えたあの複雑な感情を


私にとって記憶は、目に見えたものだけじゃない。

だから、ずっとは覚えていられないし。 すぐに忘れてしまう。

景色 匂い  感触で蘇る記憶は

過去の感動なのか。 絶望だったのか。 喜びだったのかわからない

夢で見た記憶もさえも、まるで現実にあったかのように思い出す。


けど、どれも身にに覚えのないものはない。

 

どの記憶も思い出のタンスの中

きっとまだまだ引き出しの数は少ない。

大人になるにつれて、少しでも。 増やしていけたらな。


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