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環境デッキに抗え!ロストプテラ

はじめに

 本記事を目にとめていただきありがとうございます。プレイヤーネーム「ショウ@ポケカ」(@4444adgj)でポケカ活動をしているショウと申します。

 今回は久々にnoteが書きたくなり、個人的に調整している「ロストプテラ」について記述していきたいと思います。このnoteは比較的、エンジョイ勢の方に向けたものとなっていますが、ガチ勢の方にも読んでよかったと感じられるよう精いっぱい書いたものなので温かい目で見てもらえると幸いです。(誤字など細かいミスあるかもです<(_ _)>)

現在の環境考察

大変お恥ずかしいのですがCL京都以降で公式戦の出場がなく、Twitterの情報から得られたものを参考にしていますが個人的な現時点(23/02/13)での環境を考察していきます。
Tier1
ロスト系統

Tier1.5
ミライドン、一撃ルギア、ミュウVMAX

tier2
アルセウス系統、連撃系統、

Tier2.5
サーナイトex

 こちらがTier表になります。今の段階だとgレギュのカードが少なく、前シーズンのレギュ落ちでの影響が少なかった環境デッキが上位を占めている傾向にあると考えており、ここにミライドンをはじめとした新たなexポケモンが追従しているといった印象です。

 今の環境では比較的多くのデッキタイプが存在しており、その中でも全ての対面を網羅的に制圧できる対応力を兼ね備えたデッキがTier1として挙げているロスト系統になります。ロスト系統は回収ネットのレギュ落ちによりデッキの回りとプレイングが変わってきてはいますが、特性「はなえらび」による山堀り&ロスト貯めはもちろんなこと、ウッウやヤミラミ、ギラティナVSTARなどのように単体性能が高いポケモンや、ミラージュゲートからのエネ加速など幅広い戦術が取れるのが魅力的です。

 次にTier1.5のデッキを見てみると、どれも序盤から爆発力があるデッキが名を連ねています。早く動けるデッキはどの環境においても重宝されますが、今はそれに加えてVSTARをワンパンできる能力が求められています。その理由としてギラティナVSTARが筆頭として存在しており、弱点なしでなおかつ技は2進化exやVMAX以外のポケモンをワンパンできる性能を有しているほか、VSTARパワーも強力です。これらの理由からTierで上位の位置にいると考えています。ロストのスピードに負けないことが大切ですね。また、Tierを一つ下げている理由としては対応力、安定度の観点でTier1と比較し評価が総合的に低いことが挙げられます。

 Tier2は前レギュで活躍したデッキが主に挙げられます。いずれもTier1相手には五分程度あれば最高といった印象ですが、Tier1.5などの環境上位の特定のデッキに強い点が挙げられます。Tier表には記載されていませんが、使用率が低いながらも結果を残しているデッキが多く見受けられます。私はどの環境でもこのTierに属しているデッキをよく握る傾向がありますが、現在では数が少ないうえ対策がされにくく、ブルーオーシャンになっていると考えています。CL愛知で新しいデッキタイプが見られるのが楽しみですね。

 通常ならここでTier 2以降を書くことはないのですが、特別枠としてサーナイトexを上げています。テキストはミライドンに並ぶほど強力なものではありますが、デッキの方向性がまだ定まっていないことが環境上位に食い込んでいない要因だと考えています。ポテンシャルはピカイチなので活躍を期待したいですね。

 以上が環境考察でした。大会に出ていない人の考察ではありますが何か参考になることがあれば幸いです。

ロストプテラを考えた経緯


 ここではどうしてロストプテラというデッキを作るに至ったのかという軌跡をお話できればと思っています。まずプテラと聞いて首を傾げた人は少なからずいると思うのでプテラVSTARの画像を張っておきます。

プテラVSTERって?

 プテラVSTARはロストアビス収録でギラティナと一緒に登場したポケモンですが、登場時は単体性能がギラティナに見劣りしあまり注目されていませんでした。注目されるキッカケとなったのは前レギュで覇権を握っていたルギアVSTARの登場です。プテラVSTERはVSTARパワーで相手限定版の雪道(Vポケモンのみ)を技を打つことで特性として発動できます。それにより、先に技を打てれば特性依存のルギアを封殺できるといったことからルギア1強時代だからこそ生きる性能をしており、徐々に使われるようになりました。

 Dレギュが落ちてルギアの使用者が減り使われる頻度が少なくなったプテラですが、ここにきてまた使うチャンスが出てきました。一撃ルギアの登場です。環境の上位に食い込んできた新たな形態のルギアですが、使用者の数に比例しないほどの結果を残していました。このことから対策としての採用を検討する段階に至りました。  また、プテラのいいところはまだまだあり、1つ目は闘弱点をつけることです。現環境ではTier表にも挙げたミライドンアルセウス系統などが多く使われており、そのデッキに対して弱点有利を取れるのが非常に優秀です。このように現環境においてはTier上位に位置するデッキに対しても勝ち筋を作れることが非常にいいポイントでした。

構築どうする?

 つぎに、プテラと中心にどうデッキを構築していくかということに視点を移しました。やはり、構築をするうえで1番意識しなければならないのはロスト系統です。このデッキに5分以上取れなければ意味がありません。そこでふと「ロストにプテラを入れればいいんじゃね?」と思い組み合わせました。プテラの技は効果の3枚山上からロストとランダムではありますがロスト貯めに相性がよく、ロスト対面でもヤミラミなどの起動を早く行える使用感でした。こういった何気ない考えの積み重ねによりロストプテラを本格的に考え始めました。

ロストにどうプテラを組み込むか?

現在環境にいるロスト系統は大きく分けてギラティナ型、ミラージュゲート型、ヨネタクロスト型の3つが存在していると個人的に考えています。しかし、プテラを型にはめるだけではある程度は戦えますが環境デッキに勝ち越すことはできないでしょう。そこで、プテラの強みを生かせるような新たな構築を考えました。

デッキレシピと採用理由

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 この構築のコンセプトはミラージュゲート型より攻撃スピードを早く、ヨネタクロスト型よりもロスト貯めのスピードを速くという2つです。まず初めに各カードの採用理由を書いていきます。

ポケモン

プテラVSTAR(2-2)

 プテラVSTARの強みは技の「ロストダイブ」とVSTARパワーの「エンシェントスター」です。

ロストダイブはダブルターボエネルギー(以下、ダブルターボと記載)に対応しており、最短2回のエネルギーの手貼りで技を打つことが出来ます。また、ダブルターボの-20点のマイナス補正を考慮しても220点の打点を出すことができ、多くのポケモンVを倒すことができます。さらにロストを3枚貯めることができ、ロスト貯めに貢献できます。

エンシェントスターはエネルギーひとつで相手限定の雪道(ポケモンV)の特性を得ることができ、主にこの技はポケモンVの特性に依存しているデッキに刺さります。現環境だとルギアVSTAR、ミュウVMAX、アルセウスVSTARの系統のデッキに効果的です。

 基本スペックだけでみると、現環境では草弱点で弱点を突かれにくく、闘タイプなのでミライドンなどの闘弱点相手に対して有利に対戦することができます。しかし、他のVSTARと比べるとHPラインが低いのがデメリットです。

 また、プテラVのロッククラッシュはエネルギートラッシュ効果を有しているので戦術の幅を広げてくれます。
 採用枚数は最低限の2-2としています。主な理由としてはロストとしてのデッキパワーを落とさない構築にしたかったためです。

キュワワ― (4)
 ロストデッキのシステムポケモン。特にコメントはなし。
 脳死で4枚投入。

ウッウ (2) ヤミラミ (2)

このデッキのヒエクアタッカー。 

 ウッウはロスト枚数4枚でエネコストなしで、ヤミラミはロスト枚数10枚で技を打つことができます。どちらもロスト枚数の制約がありますが、ヒエクの種ポケモンとしは破格の性能をしています。

 採用枚数はどちらも2回以上使う機会が多いので2枚採用としました。

ドラピオンV (1)

 ミュウVMAXキラー。

 レンゲキ、イチゲキ、ヒュージョンの相手の場のポケモンの数だけエネルギーコストを下げて技を打つことができます。
 現在の環境ではミュウVMAX以外にも一撃ルギアやレンゲキのウーラオス、インテレオンなどが存在しているので使える場面が増えてきています。
 対策カードなので最低限の1枚採用。

かがやくゲッコウガ (1)

 ドローエンジン。

 種ポケモンでエネルギーをてふだから1枚トラッシュするだけで2枚引ける破格性能をしています。
 このデッキでは技を使を無いのでドローエンジンとして使います。しかし、技を使わなくてもロスト型でこのポケモンを置いておくだけで警戒してマナフィを出してくれることがあるのでお得にベンチ制限をたまに行うことが出来ます。
 かがやくポケモンなので1枚採用。

マナフィ (1)
 ベンチバリア。

 かがやくゲッコウガやレンゲキウーラオスなどのベンチ狙撃してくるポケモン対策です。この構築では1枚ですが、環境によっては2枚目もありです。

ルチャブル (1)

 ダメカン調整要員

 ヤミラミの技と相性がよく、HP70ラインのポケモンを2体同時処理することができます。また、最近増えてきたバンギラスVのようなHP230ラインにたいしてプテラVSTARでワンパンできるようになります。
 勝負時に出せればいいので1枚採用。

ポケモン採用総括

以上がポケモンの採用編でした。ポケモンの採用の特徴としてはプテラ以外はロストの他の型と大きな違いはありません。対策カードや汎用カードは環境に応じて変えられるので調整するのは全然ありです!

グッズ・ポケモンの道具

VIPパス (4) ネストボール (2) ハイパーボール (2)

現環境のポケモン呼び寄せ三種の神器。

 種ポケモンをサーチするうえでバトルVIPパスとネストボールのどちらを採用するか論争がたまに見受けられますが、ロスト型に関してはVIPパスのほうが強いと考えています。序盤に形成したい盤面として最低限キュワワー×2、プテラを置きたい都合上、ネストボール1枚だけだとなかなか厳しいのでVIPパスのほうが強く使えます。

 ハイパーボールはロスト型では手札をトラッシュする動きがあまり強くないので採用をしたくはないグッズですが、プテラVSTARのサーチとして必要なのでしぶしぶ採用しました。ほかにもルチャブルなどのサーチに役立ちます。

 採用枚数としてはVIPパスは先ほどの理由より4投です。ネストボールとハイパーボールは調整で回す過程で決めました。

ポケモンいれかえ (4) あなぬけのヒモ (3)

 ロスト型において、いれかえ手段はキュワワーの特性を循環させるのに重要です。それ以上でもそれ以下でもありません。あなぬけのヒモはクレッフィやエンペルトなどキュワワーの特性を止めてくるポケモンやベンチのポケモンを呼び出したいときに有効ですが、使いどころにおいてはデメリットになるので考えて使う必要があります。

 採用枚数に関しては最大枚数積むのが望ましいですが、枠の都合上1枚削りました。枚数配分のバランスは使い勝手が複雑なあなぬけのヒモの枚数を減らしました。環境によっては変えるのもアリです。

クロススイッチャー (4)

 2枚同時にしか使えませんが、いれかえ+ボスの指令の効果があります。ロスト型は手札をため込むタイプで、いれかえ札とサポートのアクロマの実験を使うことを前提としています。よってボスの指令を使うタイミングが中盤以降に限定されるのでロストにとっては非常に相性が良いですね。

 また、プテラVSTARで攻撃することを想定しているので、最短2ターンでベンチのポケモンを倒せるムーブを取れるのは非常に強力です。
 採用枚数は採用する段階で絶対に4枚。

森の封印石 (1)

 ポケモンV限定の最強サーチカード。

 このデッキでは全てのカードの3枚目、4枚目、5枚目となりデッキの安定度を高めてくれます。プテラのVSTARパワーは特定の対面にしか使わないのでデッキのバランスを崩さずに使えます。アクロマの実験の5枚目ともなるのは良いですね。

 採用枚数は2枚にしてもいいですが、個人的に2枚目以降使う可能性のあるカードしかデッキに採用しない性分なので1枚採用としました。

グッズ・道具の採用総括

以上がグッズと道具の採用理由でした。採用カードを全体で見てみるとポケモンをサーチするグッズといれかえが大半を占めています。ロストを回すうえでは時間管理が大切なので、採用理由がはっきりしているほうが回しやすいですね。

サポート

アクロマの実験 (4)

 ロストデッキには必須級のカードで絶対に4枚採用です。いえることとしては終盤以降に使う際はデッキ切れに注意しましょう。

ボスの指令 (2)

「ボスの指令のイラストはこれが一番いい!」

 クロススイッチャーを4枚採用していますが、ベンチを呼び出す札は多いに越したことはありません。

 採用枚数を2枚としているのは対戦中に1回使う場面が多くあり、ロスト送りになってしまうリスクを考慮しての採用枚数です。

ツツジ (2)

 相手のサイド枚数制限はありますが、現環境で最強の手札干渉札です。

 ロスト型はロスト枚数を稼ぐために序盤にアクロマの実験を打つことが求められるので他のサポートの優先度が落ちます。しかし、中盤以降はロストがたまり、アクロマの実験を使わなくてもよくなっています。なのでデメリットを考慮しても相手の動きを妨害できるツツジの採用は有効に働きます。

 採用枚数はボスの指令と大きくは変わりません。

クララ (2)

 トラッシュされたリソースを回収できる便利カードです。

 エネルギーはもちろん、ウッウやヤミラミなどを使いまわせて使えるので非常に役に立ちます。

 採用枚数は同じくボスの指令とあまり理由は変わりません。

サポート採用総括
 以上がサポートの採用理由でした。アクロマの実験4枚採用は常識レベルなのであまり語ることはありません。2枚採用のカードはロスト送りになる可能性が十分考えられるので、相手と自身の状態を把握して使っていきましょう。

スタジアム

ビーチコート (2)

 本当は採用したくはないスタジアムですが、他に良いスタジアムがなかったので採用しました。理由としてはミラー対面において相手にも有効に作用するので使い勝手が悪い点です。

 しかしながら、キュワワーの特性を循環させるためと、ドラピオンVの雪道対策として使うので使いどころは十分に気を付けて使用しましょう。

エネルギー

闘エネルギー (5) 超エネルギー (3) ダブルターボエネルギー (4)

 基本エネルギーの数は最低枚数の採用となっているので、これ以上削ることはできません。ダブルターボはミラージュゲートの代わりとして採用しています。エネルギーの枚数確保とミラージュゲート分の枠を空けれるので構築の安定度を高めるカードに枠を割くことができました。ダブルターボを採用しなければプテラVSTARではなくギラティナの方が強いです。プテラとドラピオンくらいにしか使わないので、それ以外はゲッコウガのコストして消費しましょう。

 

デッキの回し方のポイント


このデッキの回すポイントは主に以下の点になります。

・プテラの最速起動
・ロストギミックだけの戦い方
・アタッカーとなるポケモンの運用法
・リソース管理

 この3点を最低限、頭に入れて回すことである程度の勝率を担保することが出来ると思います。

プテラの最速起動

 プテラの起動には、
プテラライン、闘エネルギー、ダブルターボエネルギー
の4枚が必要となります。このパーツをどう集めていくかが重要なポイントになります。キュワワーやアクロマの実験でのロスト送りにする際に参考いしてください。

 また、パーツが揃わないと判断した際のプラン建てはロストギミックの回し方と同じような動きをすることが大切です。

ロストギミックだけの戦い方

 プテラのパーツが揃わなかった際はロストギミックとしてのデッキの運用がもとめられます。ここでは情報量が膨大なためロストの回し方の解説は割愛させていただきます。デッキの枠組みだけで見ると他のロストデッキと遜色なく回せるので、練習あるのみですね。

アタッカーとなるポケモンの運用法

 このデッキのアタッカーは、
プテラ、ドラピオン、ウッウ、ヤミラミの4匹です。このポケモンたちで効率よく技を宣言することが重要です。1番間違えやすいポイントとしてはウッウとヤミラミです。ウッウの技は扱いやすいがためによく間違えます。ポイントとしてワンパンできるポケモンに技をうち、できないポケモンに対してはその次のターン以降の技のダメージを想定して運用する必要があります。次にヤミラミです。ダメカンばらまき系はプレイヤースキルがよく出る上、非常に扱いが難しいです。ここもひたすら練習あるのみです!

リソース管理

 ロスト系統を回すうえで一番大切なのはリソース管理です。ロスト送りになったカードは2度と使うことはできません。なので、キュワワーやアクロマの実験でロストするカードは十分に考える必要があります。しかし、考えすぎると時間切れになるリスクが高まるので、各対面でどのカードを使うかをあらかじめ把握しておきましょう。

 ロストするカードで迷ったときは採用枚数の少ない方を優先的に確保した方が、終盤に足りなくなることが少なくなるので参考にしてみてください。

 この記事の反響がかなり多かったので追加で内容を加えました!
 ここから先は有料とさせていただきます。ロストプテラの対面の理解を深めたい方はぜひ読んでもらえると嬉しいです!内容としては環境デッキを中心に考察しているので大会などでも勝ちたい方には有益な情報だと思います!
 また、いま同時進行でロストプテラの最新版と別タイプの構築をアップする予定なので楽しみにしてもらえると嬉しいです。

環境デッキ相手の戦い方解説(ここから有料)

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