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やっぱり「同人女の感情」が好き

「同人女の感情」シーズン2おめでとう!待ってた!

去年オタク達の心を掻き乱しまくった「同人女の感情」のシーズン2がはじまりました! 

※書籍化タイトルは『私のジャンルに「神」がいます』

嬉しい!やったー!の気持ちだけでこれを書いています。

漫画の内容ももちろんおもしろいんだけど、それぞれの同人女が書いている話を「こんな内容なんじゃないか」と考察したり、「私はこうだったな」とオタク達がTwitter上で語るのがまたおもしろくて。
私もフォロワーさんとああでもないこうでもないと登場人物の同人女達に想いを馳せて永遠にリプを送り合っています。



平和に見えたバトコア界隈


シーズン2の第一話の登場人物は 
むぎさん、みつばさん
ふたりはシーズン1の「素晴らしき過疎ジャンル」にも登場していました。

私シーズン1だとこの話がめちゃくちゃ好きです。
ジャンルから人が減る悲しみ、旬ジャンルへの妬ましさ。もっと評価されたい、たくさんの人に自分の話を読んで欲しい。けれど人がいない。どうしようもない…。

みつばさんが友川さん(「素晴らしき過疎ジャンル」の主人公。シーズン1の同人女)に

「自分の宝物を自分でつくれるなんてすごいこと」

と言っていたのを見て私も泣きました。
友川さんが過疎ジャンルのみつばさんとむぎさんから元気をもらって心が回復していくとてもいい話でした。



友川さんの心を救ったみつばさんとむぎさんの邂逅が描かれているのがこのシーズン2第一話と第二話なのです。

時は遡ること四年前。

すでに過疎ジャンルとなっていたバトコア界隈でずっとひとりKくん(むぎさんの推し)の話を書き続けていたむぎさん。p支部で検索しても出てくるのは自分の話ばかり…つらい。
そこへきらめく流れ星のようにあらわれたのがみつばさんという字書きでした。
みつばさんの明るい人柄と読みやすい小説(短編のようです)は広まっていき、バトコア界では見ない数字のいいねがつきます。

それを嬉しそうに見守るむぎさん。

「バトコアでこんなにいいねついているの初めてみた。もしかしてバトコアって旬ジャンル?」

ここのむぎさんめちゃくちゃかわいかったです。
自分のジャンルが日の目を見始めた。めっちゃ嬉しい。

「よーし私もあたためていたとっておきの話を書くぞ!」
「これでみんなKくんのことをもっと好きになってくれたら嬉しいな」


※むぎさんの人柄の良さよ。
「評価欲しい!」じゃなく「Kくんの良さを伝えたい!」なところがめちゃくちゃ素敵。

しかし投稿したむぎさんの作品ですが、何日経っても評価(いいねやブクマ数、感想など)がつきません。

この話暗すぎたかなあと落ち込むむぎさん。

ここすごくリアルだったな。
自分が「どうだこれ最高じゃろ!」とあげた話ってほぼ反応ないんですよね。勢いで書いてあげた話の方が反応良かったりしませんか?私はそうです…。

落ち込むむぎさん。けど諦めません。えらい!

「わたしもみつばさんみたいな明るい短編を書いてみよう」

とまたいきます(えらい)

ここめちゃくちゃすごくないですか?
落ち込んで「もう嫌だ私はみつばさんとは違うんだもういい、もう書きたくない」にならず、もう一回やってみようとトライするむぎさん。えらいなあ。

「みつばさんみたいに明るい短編を」と頑張るむぎさんでしたが闇の腐女子の血は濃く、どうしても推しを殺してしまうのでした。
(※私個人の感想です。むぎさんが闇の腐女子であると本編には一度も明記されていません)

「ダメ!どうしてもKくんが死んじゃう!!!」

ここめちゃくちゃ笑いました。どうして死んじゃうの推し。でも殺したのは私のこの手…

私はどちらかというと光の腐女子よりなのでむぎさんの業はわからないのですが、自分がいつも書いているハピエンを「バドエンもしくはメリバにしないと…!」と思って書いても絶対に書けないと思う。だって無理だもん。

そう、無理なもんは無理!

しかしむぎさん(リブセーターが似合ってかわいい)の心の中には黒い物が渦巻きはじめます。

「みつばさんはやくいなくなってくれないかな」
「こんなこと思うなんて最低だ!!!!!」

むぎさんはそう叫び、夜に駆けるのでした。

濃い。


そもそもふたりは作品も交流の仕方も(むぎさんのツイートは漫画の中には出てきませんがむぎさんのセリフから考察)正反対のように思われます。

むぎさん
・悲恋や重めの長編書き
・筆が遅い
・交流苦手
・感想ほとんどもらっていない

みつばさん
・サクッと読める短編書き(パロや季節ものなども書く)
・筆が早い
・交流上手でバトコアを普及している
・感想やブクマをもらっている


やっぱり感想おくりやすいタイプかどうかもあるんじゃないかなーと思いました。
むぎさん古参字書きだしあまり交流もしないみたいだから孤高の字書きみたいなイメージを周りのオタクから持たれているのかなー?
むぎさんは匿名で感想送れるツールやっていないのか?私が感想送りたいよ!






おけけパワー中島、再び




みんな大好きおけパと思われるネイリストさんが登場。
シーズン1の七瀬さん友川さんを苦しめたおけけパワー中島。
(ふたりが勝手にそう思っただけなんですけどね。ネット上のオタクの負の感情は大抵これですよね。勝手に傷ついて勝手にキレる。私もそう。オタクは総じてめんどくさいです)


異常に話やすい雰囲気のネイリストさんに同人の悩みをきいてもらうむぎさん。え、この人おけパ?話振りからするともしかしてそう?
するとおけパかもしれないネイリストさんはこう言うのです。

「わたしも昔悩んだことがありました。神のおまけなんて言われて真に受けちゃって」

やっぱおけパじゃん!!!!!!

いつも楽しそうで無意識にオタク達の心を抉り続けていたおけけパワー中島。しかしこの人にも悩める時期があったのでした。

なんかおけパって姿が見えないこともあってかどこかモンスターじみた存在だったんですけど、この回でやっとおけパも人間なんだなと思いました。

「私が私の作品の一番のファン。産みの親の私が自分の作品を一番愛してあげなくちゃ」

本当それ。
おけパカウンセリングでむぎさん大復活。

私のKくんは私にしか書けないと、一時は参加を見送ったイベントにまた参加。無事脱稿するのでした。

ここに買いに来ていたみつばさんと対面し、後にふたりはお互い感想を送り合う間柄へ。よかった、ハッピーエンドでよかった…

筆がはやく、明るめの話の短編書きだったみつばさんも
「長い話書くの苦手。みんな厚い本出しててすごいなあ」
と思っていたことも分かりました。
隣の芝生は青い。みんな人がよく見えますよね。うんうん…。

※私もこれあります。
私は恋愛関係のふたりを書けません。カプなしでみんなわちゃわちゃしているものばかり書いているので恋愛話を書ける人いいなあと思っています。


むぎさんはそんなみつばさんに「人と比べて焦っちゃダメです。ライバルは自分自身ですから」とエールをおくるのでした。ここのむぎさんお姉さんって感じでかわいかったなあ。


どんな作品にもその人の良さがある。自分が自分の一番のファンでいられたらとても素敵だなあと思いました。



つぶやき

シーズン1のバトコア自作グラデ便箋すごいクオリティーだったなあ。あれもむぎさんが作ったの?めちゃ器用!