福岡の離島から発信するLGBTQlife
おはようございます
2016年に同性結婚してもう8回も記念日を終えました
私たちは6/3、ジューンブライドの幸せな2人の花嫁として2つのブーケを両方の親族と友人達に投げつけ(そのうちの一つはなんと同日に結婚記念日を迎えた彼女のお母様がキャッチし)馬車で紫陽花と薔薇の溢れるハウステンボスの街並みを一周しました
世間ではやっとLGBTという単語が聞き齧られ始めた頃で、当時は東京から来た撮影クルーに結婚式の前後から密着取材をうけて全国放送のニュースで私達の結婚式の様子が放送されました
あれから8年
私達はまだ一緒に居ます
当時小学校1年生だった私の長女は高校1年生になり、保育園児だった次女は中学2年生になり、そしてドナーから精子提供を受けて妊娠した彼女の産んだ赤ちゃんは、3姉妹の末っ子としてイヤイヤ期の限りを尽くしたお姫様になりました
体感としてはあっという間でしたが、これは子育てをする世帯はみな同様でしょう子と過ごす時は一瞬にして走り去るものです
美しい娘3人と、母親2人
母たちはすっかり歳をとりつつあります
哀しいかな、毎日毎日娘達は輝くばかりに若さを光らせて幸せそうに青春を謳歌していますが、こっちはもうヘロヘロのヨレヨレです、なにせ末っ子は2歳児ですし3人の子育てで共働きですからね…
さて、我々は福岡市の中にある離島にて、海外向けゲストハウスの経営と英語教室の経営、紅茶のブレンドやコンサルティング等をして暮らしています
その傍ら、福岡県内の各地でLGBTQの講演活動をしています(内容としては我々の暮らしぶりを話して、とにかく明るい本当にリアルなLGBTQライフを知ってもらうというもの、教員向けや社会人向けだともっと最新のLGBTQ事情を話したりも)
都会の博多駅東から、離島に移り住んでもう10年…とてもこの暮らし方を気に入っています
田舎はLGBTQファミリーにとってほどよく暮らしやすく、在宅で仕事をする事を選んだ我々にとって最適な環境です(妻は田舎育ちで都会が大の苦手なので)
ご近所の子供たちが自然の中でのびのびできるので全く擦れていないのが◎
日頃、福岡の小中高大学一般教員その他…と様々な場所でLGBTQの講演会をおこなうなか、よく質問されます
『どうすればLGBTQの御家族がこんなにオープンに暮らせるようになるのでしょうか?』『お子さんはなぜそんなに母親2人の環境に対してオープンなのでしょうか?』『どうしてそんなに堂々と生きていけるのでしょうか?』と
そうですねぇ…そもそも、隠す隠さないに関しては、個人の自由なんですよ、とお答えしましょうか
LGBTQの当事者の皆さんにも、LGBTQの方を家族や親友や職場の同僚にもつ第二当事者の皆さんにも、その事もをオープンにするか否かを選択する自由があります
私たちは関係をあいまいにして暮らすこともできました、それも10年前からできたのです、だれにも母2人なことを近所のおばあちゃん達や隣の御家族や、学校の先生方に話さないという選択肢もあったのです
でも私は嫌でした!こそこそ隠れてLGBTQであるということを誤魔化すのが!
本当に嫌でした!だって何も悪いことをしていません!ただ愛する人達と幸せに生きているだけです!ちゃんと働いていますし、ちゃんと税金も払っていますし、ちゃんと地域のコミュニティやボランティア団体に属して活動している、ただの母親だからです!
なにより私達が、コソコソしていたら娘達は『ママたちは公に話せないような仲なんだ』と育つにつれ気がつくと分かっていたからです!私達の娘は美しいだけでなくとても賢い子です!そして全ての子は親をとてもよく見て育ちます!
私達はこうして堂々とデートの時には手を繋ぎ、出かける時は行ってらっしゃいのキスをし、喧嘩をした後と寝る前は全員がハグをして、おやすみのときはなんと2歳の娘も「だいすきだよ、あいしてるよ」と囁くことができる家族になりました
講演会でよくお話をします
普通の家族と殆どかわりませんよ
本当にそうなんです
体調に悩み、仕事に悩み、進学費用に悩み、思春期とイヤイヤ期の子育てに悩む、普通の家族なんです、と
私達がもちろん、日本の中では全然普通じゃないことも承知しています
母親が2人いて、娘が3人いて、女5人暮らしのうち、何人かは血が繋がっていない不思議なLGBTQ家族
しかも、もうクイアスタディーズと題して始めた講演活動も7年目を迎えるのになんと
私は自分のセクシャリティも理解していないのですから!
LGBTQの世界は奥深いですよ
自分とパートナーと周囲の人間との関係性を巻き込んで、永遠に自分自身の事を探求し続けなければならないのです
Thanks a lot for everything.
Best Regards/Aki