世界一浅い動機を背負って誰よりも軽やかに降りろ 漫画メダリストscore30感想

メダリスト score30《浅い動機》
面白い…面白すぎる…先月のscore29ではスーツ司におかしくなっていたので2ヵ月メダリストについて文をしたためていないので…面白すぎるscore30について文を認めたくなりnoteを開いた。ので本当に散文です。日記。

鹿本(かもと)すずはscore7から登場し、狼嵜(かみさき)光に次ぐ2位の実力をもつかわいい女として一貫して描かれてきた。
ブロック大会の点数も90点台の2位以下に対して一人100点台を叩き出している。

そして彼女は自分がかわいいと知っており、彼女のアイデンティティとして確固として存在していることがコメディタッチで描かれてきた。

単行本描き下ろし漫画からの情報によると、4人姉妹の末っ子として姉たちにかわいがられ、父はピアニスト、母はバイオリニスト、姉達は全員異なる楽器をしている音楽一家であるもあり、幼少の頃から音楽や芸術を身近に育ってきたことが感じられるプロフィールを持っている。

あえて伏せてきていたであろうすずの演技にスポットライトを当て、その隙間にこれまで挑戦者であり大会の経験がない司・いのりコンビに対しゆさぶりをかけてくるライバル達を描く。

他の選手を見て緊張するいのりに対し、美少女オーラを配り、緊張してるいのりに対してリラックスを促すすず・ω・(絵馬ちゃんすずちゃんといのりさんの話するのかな…かわいいね…)
そこにあるのは優しさだけではなく、自分が勝つという圧倒的自信と、貪欲さ。かわいい上にかっこよすぎる…

すずの自信と貪欲さを再確認した上で、姉妹のような関係の絵馬との描写を挟むことで、二人の軽やかな関係性を見せてくる。無駄がない…

前述の通りすずは恐らく幼少期から音楽芸術に触れてきているだろうし、きっと家族とクラシックコンサートだけではなくバレエとかに行っているであろう。そんなすずが演技派なのはもう納得の造形過ぎる。

日常のコミカルな表情変化をしっとりとした表情変化でも使えるパフォーマンス力、そしてジャンプもスケーティングもできるらしい…無限大の可能性?????

「2位はかわいくないから一番になりたい!」シンプルな動機だけで努力をやめない才能もある…

そして亀金谷ヘッドコーチがきっと重いものを背負って跳べなかったであろう描写を挟むことで深みを出してくる…
コーチの人生の分出せるアドバイスがある。メダリストのキャッチコピーである「人生2つ分の力」は様々な選手とコーチの関係性に詰まっている。

すずが重たいものを背負わなくて良いように、重たいものを背負ってしまったであろう亀金谷コーチが預かり、いつでも身軽に跳ぶことができる。ほかほか和装えっち坊主…

前述の通りすずは家庭的にも裕福であろうし、家の事情なんて背負わなくて良いし、家からもたらされたであろう環境はなにより彼女の力の基礎になっているであろう。

着氷の前の二人のかわいくない覚悟の決まった顔で真剣さが痛いほど伝わってきてオタクは少し泣いてしまった。(世界一かわいい…)

努力の高難易度構成に挑める胆力、音楽を聴いてきたことによって音も上手に拾っていくセンス、軽やかに動かせる身体、表現力、美少女すぎる…

圧倒的かわいさのなかで絵馬との回想台詞をいれることで彼女が《メダリスト》になりたい理由が描かれる。

かわいいすずの演技の間に、思いは背負ってないけどそこにあるすずと絵馬の大切な記憶と想いと絆とお互いへの意識が痛いほど伝わってくる構成となっていたscore30…おもしろすぎるし今回も泣いてしまった…

そして来月は新潟の美玖や光を含むシード選手が3人に八木夕凪に初期からコマにうつりこんでいた子出藤絃ちゃんまで!

は~ヤバすぎ!!!!!

来月もメダリストの更新を楽しみに!しぶとく生きます!!!!みんなメダリスト読んでね!!!!!(口癖)

余談ですが司くんを応援していた亡くなった加護さんの奥さんである芽衣子さんの娘である羊さんが、加護さんと司くんといのりさんの試合を見に行ったことをきっかけに、お母さんと同じ趣味にハマっていることにオタクは泣きました。今月泣き所たくさんありすぎ。

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