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18/50 旦那さんと夜景が見えるレストランでディナーができた

何度、この期を逃してきたことか。

「レストランで食事をする」

ただそれだけのことなのに、
こんなに難しいことだったとは。

星


少し話は長くなるが、時を遡って…

私たち夫婦は、
昨年5月に結婚式を予定していた。

その前年の8月には式場を押さえており、
招待状やドレスや引き出物など、
その他諸々の打ち合わせを行ってきた。

鋭い方はお察しいただけるかもしれないが、
年が明けてから雲行きが怪しくなり始める。

「新型コロナウイルスの世界的な流行」だ。

はじめは、自分の身に直接、
影響をおよぼすことになろうとは
考えもしなかった。

だが、徐々に心配が現実になってくる。


早々に予定していた
海外への新婚旅行は難しいと判断。
旅行会社へ連絡すると、さいわいにも、
キャンセル費用はかからないという。

不安が膨らむ中で、
とても好意的に対応してくださったことに、
今でも心から感謝している。

そして、悩みに悩んでいた結婚式。

社会情勢も今後どうなっていくのか想定し難く、
当初の予定通り行おうと計画を進めていたが、
その矢先4月に「緊急事態宣言」が発令される。

プランナーさんや家族と話し合いを重ね、
やむなく延期を決断。

式場が年内いっぱいで閉鎖されるということで、
ぎりぎり延期ができて日取りのよい、
11月で日程をあらためて押さえた。

友人を呼ぶかどうかも、散々悩んだ。
ぎりぎりまで悩んだ結果、
親族のみの挙式で行うことにした。

はっきりいって悔しかった。悲しかった。
一生に一度のことなのに。

なんで、こんな目にあわなければいけないのか。
誰にこの悲しみを向けたらいいのか。
悩んで決断したことも、正しいのかわからない。

キャンセルした方がいいといわれたら、
そうかもしれない。
別に気にせず友人を呼べばいいといわれれば、
そうかもしれない。

今も何が正解だったかわからないけれど、
11月、無事に結婚式を行うことができた。

たいせつな家族に見守られて、
サプライズで友人も登場してくれて、
感謝の気持ちを少しでも伝えられて、
それは、本当に良かったと思っているし、
これ以上のしあわせもなかったと思っている。

あたたかくすてきな結婚式だった。

星


そして、今回の「レストランで食事をする」

出産までにやりたいことを決めてやっているが、
その中のひとつに、「旦那さんと夜景の見えるレストランでディナー」というのを入れていた。

これは、結婚式に弟からもらった
体験ギフトチケットを使わせてもらって、
行こうと計画していたものだ。


実は、これにも紆余曲折があって…

11月の結婚式が無事に終わって、
幸運にも年明けに妊娠が発覚。

早く子どもがほしいと思っていたので、
本当に、本当にうれしかった。

初期のつわりがひどく、
その時、仕事もしていたので、
体験ギフトを使うのは、
4月以降ということになった。

そして、星空観察ツアーを申し込んだ。
行けなかった新婚旅行も兼ねて、
一泊泊まれたらなと、温泉宿も予約した。

予定は、5月初旬。

だが、ここでまた、
避けることのできない状況が…
3度目の「緊急事態宣言」の発令だ。

なんと、また緊急事態宣言の期間もろかぶり…

なんでこうもまた…

悲しいを通り越して、怒りも感じてきた。
だれに向けたらいいかわからない怒り。

旦那さんにかなりフォローしてもらい、
なんとか落ち着いたが、現実は変わらず、
星空ツアーはキャンセル。宿泊もキャンセル。

体験ギフトの使用期限は決まっており、
5月中旬には期限が切れる。

この事態は自分でも避けようがなかったため、
問い合わせセンターに問い合わせた。

事態が事態なだけに、
予約期限を延ばしていただくことに。
臨機応変な対応をして下さり、ありがたかった。

そして、次に行ける日程を検討した。
妊娠安定期は限られている。
遠出も難しくなってくる。

できそうな体験は、
クルージングでのお食事か、
レストランディナーに絞られた。
より安全に配慮した方と考えると、
レストランディナーが妥当だと、
話し合いで決まった。

日程は、6月〜7月初旬。

そして、予約しようと試みたが、
またもや問題発生。

蔓延防止重点措置の期間中だからか、
平日しかレストランの予約ができないという。
(しかも、平日の3日間のみ)
平日は、旦那さんが仕事なので無理だ。

またか…と嫌気がさしそうになった。
…が、ここでわたしは望むことに焦点を当てた。

レストランでディナーを楽しむ時間がほしい。

ゆっくりできる時間を二人で味わいたい。

もう一度、望みに焦点を当てて。
すると、無理は承知ではあるが、
レストランに直接聞いてみようと思いつく。

すぐさま、レストランに電話。
事情を話すと、有難いことにご理解いただき、
担当者さんは相談させてほしいと、
その場は電話を切ることになった。

折り返し電話があり、
日曜日なら対応できるとお返事が。

日程を調整し、予約を完了!


そして、やっと、、

やっっと、、、、


行ってくることができた!!!

長くなってごめんなさい!

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おいしい料理をゆっくりと堪能し、
美しい夜景を見ることができて、
たわいもない話をして…
「10年後もこんなふうに食事ができたらいいね」なんて言いながら。

本当にスペシャルな時間だった。


まだまだ日常を取り戻すことが難しい状況で、
わたしもこれから、
出産、子育てなどに慌ただしくなり、
できることに限りが生まれるかもしれない。

でも「望み」を、はなから捨てたくはない。
諦めてしまいたくはない。

こんな状況だから仕方ない。

子どもがいるから無理だ。

そうやって諦めることは簡単だし、
本当に難しいことはあると思うけど、
自分の「望み」を大切に扱ってあげたい。

少なからず叶うことのできた望みは、
スペシャルな時間を生み出すだろう。

それを実感できた1日だった。

叶えてくれたレストランの方々。
旦那さん。ギフトチケットをくれた弟。
そして、諦めることなく望んだわたし。

本当にありがとう。



長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。

あなたの望みも、実を結びますように。






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