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カルティエと日本 半世紀のあゆみ「結 MUSUBI」展 ― 美と芸術をめぐる対話

東京国立博物館表慶館で開催されている、「カルティエと日本 半世紀のあゆみ「結 MUSUBI」展 ― 美と芸術をめぐる対話」を見に行っていました。

特にカルティエが好きとか興味があるといった訳ではなかったのですが、なんとなく惹かれて行ってみました。こういう直感的なアンテナには逆らわないようにしています。

強いて言うのなら最近個人でデザインの仕事を少しやらせてもらう機会が増え、表現と言うものに意識的に向き合っている気はします。 

日本の空

正面エントランスから入るとまず目の前一面に広がるカラフルな世界
NYで活動中のアーティスト澁谷翔の作品が迎える。毎日地方紙の一面に空を描いた50枚の作品。地域ごとにイメージがあるのか全ての色(空)が異なる美しさを見せている。(東京はやっぱりグレーか(笑)と思い、少し可笑しかった。)
今振り返るとここで表現しているのは日本という国、その全域を占める空。
カルティエという異文化に対して日本が主軸であるというのを表現しているのだと思った。

建物右側に位置する第一部では、「カルティエと日本」、左側の第二部では「カルティエ現代美術財団と日本のアーティスト」を紐解く二部構成となっている。(本来は右から見るようなのがちょうど案内がなく間違えて左側から見てしまった笑)

うーん、よくわからない


左側の作品は、ビートたけしや、香取慎吾、イッセイミヤケ、横尾忠則など日本を代表するアーティストの作品が展示されていた。正直彼らの作品や思想について詳しくないので今回の「カルティエ現代美術財団と日本のアーティスト」というテーマに対してどう結びついているのかよく理解できなかった。アーティストの作品に対して感想を述べるのってどうしたらいいんですかね。綺麗とかすごいとかそんなことじゃなくて自分なりに解釈をとって感想を述べられるようになりたいです。

ジュエリーって美しいんだ

綺麗とかじゃなくてとか前段で言っておきながらこんなことを言ってますが、展示右側の話に移ります。右側の展示はカルティエ作品のアーカイブ、日本との繋がりを作品を通じて伝えています。
今まで見たことのない大きさの美しいジュエリーにこんなに綺麗なものがこの世にあるんだと心を奪われました。
カルティエの作品には日本文化を取り入れたデザインも数多くありました。藤の花、紋様、亀、盆栽など、日本の文化に触れたカルティエがカルティエというフィルターを通してそれを表現している、そんな作品が多く展示されています。

MUSUBI

どんなきっかけかそれはその時々変わるモノですが、何か縁があって繋がったカルティエと日本の文化。そしてそれを新しい表現として生み出して広がっていく。点が線になって、線と線が繋がって結ばれてまた広がって、別の線と結ばれて、そんな流れの中を自分たちは生きているんだと感じます。
そしてもしこの先も残したいもの、広がって欲しいものがあるのならどんな形であれ、それを自分と結んで広げていきたいとそう思いました。




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