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男根比べ

先日のとある酒宴の席でのこと。

「先日こんださんが投稿していたあの、なんですか。ほら、木の・・・・・・」

と、たしかこんな感じの会話でスタートしたのだけれど、それを受けてわたしは

「あ!男根の話ですね!だって、あれはどこからどう見ても男根にしか見えませんよ。男性陣も男根だ、シンボルだって言ってたじゃないですか」

と、爽やかに言ったわけです。

すると、そうそう、その話ですよ、と話が転がり、国立歴史民俗博物館にずらっと並ぶ、大小様々なサイズの石棒をみると、あ、これは俺よりのは、とか、こっちよりは俺の方が、とか、そういった目線で見てしまう、というような話が出てきて、はたと気がついたのです。

あれ?わたし、普通に男根ってなんのてらいもなく言ってますけど、本当はもっとセンシティブに扱わないといけなかった言葉なのか?

と。まさか、男性が縄文時代に男根を模して作られた石棒を見ながら、そんなことを考えていたなんて、思いもしなかったわよ。

いやー、これ、不謹慎かもしれませんが、ものすごくおもしろいなと思うのです。

縄文時代のものに女性器を象ったものがあり、それを見て、女性のわたしが

あ、この女性器はわたしのよりも(以下略)

なんて微塵も思ったことはないし、わたし以外にもそんなふうに思う女性はなかなかいないんじゃないかと思うのです。

じつは、わたしが何も気にせずあげた例の男根投稿。他の男性からも「こんださんのキャラだから笑えるけど」的なことを言われて、「えー、そうですかー」なんて笑いながら言ったけれど、内心びっくり。わたしの中では論文を読んでいると普通に記載されている言葉なので、なんのエロさも感じない。いうなら、大根、と大差ない。それほど特別に意識することもない言葉になっていたので、男性陣のこの反応を見て、心底驚いてしまいました。

でもこれは完全に性差ですね。

女性からすると、どうでもいいじゃんと思うけれど、男性は、男根を意識する生き物なのだと改めて思ったし、

縄文時代を考えてみると、女性は土偶として体全体を表現したのに対し、

男性は、男根のみ(石棒)

これって、男性のこの部分がとにかく大事なの!いや、この部分だけでいいかもよ!と、縄文人が思って表現したのかもしれない、なんて思うわけです。男性の力も優しさも容姿も、狩りのうまさもそんなことはもうどうでも良くて、欲しいのはその部分。と、縄文人たちが言っていたのかも、なんて思ったり。

と、酒の席での話から、石棒について縄文時代を考える夜でございます。




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