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2021年4月12日 読むにたえない文章

男は泣いていた。
聖書を読もうとするが、みつからない。

「悲しむ人は幸いです。慰められるからです・・・だっけか」

慰める人は現れるんだろうか。
昔、ヨブ記というものに関するケアの本質なんて文章を読んだ。

ヨブは神様の無理難題に逆らって泣いていたのだっけか。
病気だったか。
友人二人が訪ねてきて2日間だか愚痴を聞いてくれたらしい。

そこまでは正しいが、その後、「常識」や「教え」を振りかざした助言をしてヨブが怒ったとか。これはケアとしてはどうのとか、書かれていた。

友人は神に叱られて、ヨブと和解する。

その論争はむき出しの人間の文章だ。


聖書があった。
ヨブ記を開く。
すべてがうまくいっていた富豪ヨブは、
サタンに目を止められて、
神への信頼が失せるようにヨブを試される。
試練をどう乗り越えるべきか、という話だろうか。

子供も部下も死に、家畜は全滅した。
ヨブは身を清め、誠実に祈った。
サタンはさらに試そうと、ヨブの体を悪性腫瘍まみれにした。

ヨブはそれでも信頼を貫き通し、
「神が恐れよ、と言ったものが来ただけ」「もとから裸で生まれた」
と言った。

私はここまで、できず酒を飲み、母を失望させた。

だが、そこは争点ではない。

正しい人が理不尽にサタンに試されたとき、どう神と和解したかである。

ヨブの友人が三人、心を痛めて、ヨブを訪ねた。
あまりの惨状に涙し、声をかけられなかった。

この時語られる、ヨブの言葉は神への呪詛のようだが、
はじめは冒涜を恐れて巧みに冒涜を避けている。
しかし、はじめて嘆いたように見える。

ヨブ記の最後で、神はヨブがずっと正しかったと言う。

神の否定は罪ではないように見える。

神様にしてみれば、そんなことあったら、俺のこと嫌いになるよね、ってところだろうか。

友人の一人は、あなたはあなたがしてきたように弱った人を強めた、
あなたは真に正しかった。
そう愚痴を言うな、というように読める。

ヨブの苦しみへの気持ちは読むに堪えない。

昼飯を食べるか。昼飯のあることを喜ぼう。
感謝しよう。

母を神よりも愛してはいけない、と母を見下していたら、
神もなおざりにしていた。

それなのに、昼飯が与えられている。
神は愛の神である。
母を喜ばせよう。


母と笑いあい、ドラマを見た。
夢のように過ぎる日々。

酒の害はわたしを苦しめる。

お酒は20歳から。

それは自分で責任をとってくださいという事らしい。

大学の飲み会を思い出す。
中毒者を次々と出していた。

ドラムと歌声が聞こえる。

ヨブ記はきちんと読んでなかった。
ただ読もう。
信じる者の日々が喜びで祝福されるように。


かなしみに夜が明けないような気がすることがある。
ウィスキーを5リットル飲んだ後、
父が来た時、朝日が差し込んできれいだった。

その父を慰めよう。

罪を犯しても、犯さなくても朝が来た。
罪を犯したときの朝は罰のようだったではないか。

ならば、その後10年、ほどほどに生きているぼくとあなたが
出会ったのも、
この世に愛が満ちているからかもしれない。

正しく。
それはときに人を打つ。
間違っている、罪びとの喜ばしいことよ。

嘆いていたら、慰められた。

愛は、最後まで残るものとある。

喜んでいなさい、子供のようでありなさい。
神の愚かさは我々の賢さより賢い。
神を呪っても勝てない。
信じる者さえ恐れる。

神はあなたのために、あなたの罪を忘れてくださる(ヨブ記11章6節)

さとされるほどに膨らむヨブの怒り。
彼に日本人の八百万の神が居たら救われたろうか。
彼のその地方にも多くの神がいたが、
ヨブやその祖先が信じた神を信じ抜き、
その神への呪詛もいま、私の前に残っている。

神様なんて理不尽に感じて当たり前なのかもしれない。

正しい人も狂わせる艱難が世にあるから、
この書がわたしに残っているのだろう。

慰めるほうも怒った。
ヨブは神と言い争い始める。

ヨブ記は、苦悩の中、友と言い争い、やがて友が去り、
ヨブは神と言い争いはじめ、
最後には和解した、言い争いの記録である。

オチは、ヨブの持ち物が二倍で返り、友と和解したところで終わっている。

私が書いた小説より強引な結末と思うが、
大事なのは、神でさえ、不平を言ったら、振り向いてくれる、

親切心より、自分が立ち上がることが大事だという事だろうか。

だから祈りは成長に必要と言われているのだろうか。

苦しみの記録は私を癒し、母と笑いあう力をくれた。
ヨブ記は、また違うものとして私や別の人に現れるかもしれない。

聖書やキリスト教が怖いという人がいるが、
その神を信じていないのだから、怖いのは当たり前なのかもしれない。

最後に聖書を閉じたことを書こうとしたが、閉じないでおく。
代わりに私が前進をはじめることで、
この記事を終わらせよう。

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