マヱラバ

思考の訓練

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ノッポと呼ばれたアイツ

ノッポが結婚するそうだ。 ノッポは中学時代の同級生で、三年間を通して同じクラスだった。ノッポと呼ばれる理由は高身長だから。分かりやすい。ノッポと私は同じグループに属して行動を共にしており、下校時はよく馴染みのたこ焼き屋で一緒に買い食いをしたものだ。そんな私達の絆も、私が上京して物理的な距離ができてから綻びを見せ始めた。いや、上京するとき見送りに来てくれてなかったなアイツ。思えばそんなに仲良くなかった。 しかし彼は高身長のシルエットにノッポというあだ名、その分かりやすさで私

    • 無題

      最近、脳の外側だけを使ったような薄っぺらい思考しかできなくなった気がする。 例えば、カレーと聞くと「具材は?」だったり「ビーフ オア チキン?」など色々と連想できるものだが、今の私は「ソレ クエル?」程度しか考ることができないのだ。これでは獣だ。山に帰ることも視野に入れなければならない。 国語力はあったはずだ。高校生の時分は現国の偏差値が60あった。数学が40だったのでプラスマイナス0になったが。そのせいで目の前で「サインコサインタンジェント」と唱えられると消滅してしまう

    ノッポと呼ばれたアイツ