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BB小説家コミュニティ 第8期を終えての感想文。

お久しぶりです、伊藤あまね。です。
タイトル通り、4月~6月の三カ月間、今回もBB小説家コミュニティに参加させて頂いていました。
他の方がとても参考になる感想を素晴らしく書かれているので、私なんぞの感想など需要がないと思うのですが……まあ、記録が好きなので自分メモに。
 
今回も私はプロの編集さんから感想が頂けるスタンダートプランでした。
(スタンダードプランとは何ぞ?という方は公式のこちらをどうぞ。サイト内容は8期募集時のものです)

前期(7期:12月~2月)に初参加して、『小説をもっと書こう!』という結論に至った私。
3月はコミュが1カ月まるっとない期間で、その間オタペン社長はTwitterでスペースをされたり、コミュメン同士でTwitterをフォローし合ったりなどしてロス期間を過ごす日々。
その間、私・伊藤はなにをしていたかと言いますと、前期にプロットと冒頭一万文字を見て頂いた作品を完成させるべく執筆しておりました。
ちなみにその作品はこちら。

『親なしの俺に天使な義弟(おとうと)の恋人ができるまでの話』
 
ちなみに10万文字ほどになりまして、8期が始まってすぐに10万文字感想として提出しました。
 
既に公開している作品なので頂いた感想を公開しますね。
(ちなみに感想テイストとしては『甘さ控えめ』でお願いしました。)

伊藤さん、こんにちは。
遅れながら『親なしの俺に天使な義弟(おとうと)の恋人ができるまでの話』を拝見しました。非常に読みやすく、最後まで一気に読み進めてしまいました。二人の関係がとても可愛さと尊さで溢れており、終始ハルのことを想っているメソンの人々の優しさに心がほっこりしました。ハルの不遇とメソンでの優しい日々のバランスが良く、温かさを保ったまま心の葛藤や不遇が過不足なく書かれ、物語の先が気になるようなちょうどいい緊張感もありました。また、成長した後の二人のすれ違い&互いの想いに気づいて結ばれるまでが描かれており、見事に綺麗な着地で読後感がとても良かったです。濡れ場なしのBRですが心理描写がしっかり描かれており、読み応えのある内容になっていると思います。ハルの状況だけでなく、潤の過去やトラウマも描きつつ物語のテーマにしっかりと絡められており、その点でもキャラと作品の深掘りができているように感じられました
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気になった点として、『なぜ捜索届を出していないか』という点について、ハルの両親側(特に養父)から何かしらの理由を提示したり、ハッキリは明言しないけれど潤やメソンの誰かが察したりなどの描写が前半~中盤のどこかで入れると、より流れが自然になると思います。なぜ捜索届が出されていないか……養父が取り戻しに来るつもりなら、そう望んだタイミングで捜索届を出せば、戸籍上の父という立場を利用して子どもを取り戻すことがやりやすくなるはずなのですが、それをやらない理由は何なのか?ここを考えて描写しておくことで、物語に整合性を強めることができます。『騒ぎを大きくしたくない』ということが大きな理由だと思いますが、裕福な家だからという設定だけでなく、政治家などクリーンな印象が必要な仕事や肩書を持っている、という設定を養父につけられることをオススメします。
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終盤で二人が両想いに気づいてキスするシーンですが、少しさらっとした描写になっているのがもったいなく感じました。エロスを出してしまうと全年齢から外れてしまうため、キスしながらの心理描写をもう少し盛り込まれると読み応えがアップします。また、両片想いの状態の時でも、『前より距離を感じて寂しい』以外にも、久しぶりに笑った顔が見られて胸がときめいたり、ハルのスマホの検索内容が分かった後に色々な感情が渦巻いて顔を熱くしたり……潤の心をしっかりと揺さぶっていくと、濡れ場がなくてもドキドキとキュンを読者にお届けできます。潤が高校生の時の距離感や心理描写はちょうど良く、4歳相手に対しての恋心は受け入れられやすい内容になっていると思います。その分、12年後の二人のラブは詰め込んでいきましょう。
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拝読していて二人の関係にとてもほっこりし、ラストのハピエンにニッコリしました。読みやすくて癒やしを覚える物語で、仕事終わりなどに読むと癒やされる作品だと思います。脇キャラのメソンの人々も読んでいて快く、彼らの存在も本当に素敵でした。番外編で脇カプ2人のあれこれもあると喜ばれそうだと思いましたので、エブリスタで公開されるならスター特典で番外編を用意されると良いかもしれません。優しさと温かさのある物語をありがとうございます

BB小説家コミュニティ第8期 10万文字感想

自分的に「うーん、なんかもやもやしてるなぁ」というところをズバリ言語化していただき、作品のいい点と足りない点を丁寧に指摘していただきました。
甘さ控えめにしたよね……?というほどにお誉めの言葉を頂けてよりモチベーションが上がりました!
自分的にBRはあんまりイチャイチャしちゃいけないのかなと思っていたので目から鱗でした。
 
 
4月はその他にもう一本BR小説のプロットとその話の冒頭10000文字を見て頂き、月内に書き上げました。
これはいずれ年内に公募に出す予定なので詳細は割愛します。
 
 
そして5月頃に壁打ちをして頂き、今回初めて創作男女もの(濡れ場なし)を書いてみることに。
濡れ場なしの創作男女ものとBLの違い、ご法度、ルールや傾向など詳しく教えて頂きつつ、主要キャラへのアドバイスもたっぷり戴きました!
そして壁打ちしていただいた企画のプロットを作って、即執筆。月内に冒頭10000文字の感想として提出(同じ編集さんに見て頂きました)
この作品は年内中にどこかの投稿サイトで公開予定です。
 
5月はこの他に新たに別のBL小説のプロットとその話の冒頭10000文字を見て頂き、月内に書き上げ、更にそれを『個別編集』で見て頂きました。
ちなみにこの作品はpixivで開催されていた第3回ビーボーイ創作BL大賞に応募しました。(応募作品のため詳細は割愛します)
 
 
前半で運営の方で新たな編集さんがまず一人加わり、その方とオタペン社長との対談があったり。
今期は前期(7期)に比べるとディスコードのうごきがゆるやかで静かだった印象で、その分集中部屋と呼ばれる「執筆時にチャットルームに入室しつつも特に喋ったりはしない。黙々と執筆する」という部屋がるのですが、そこがにぎわっていたというか、利用される方が多かったです(私もその一人)
後半にも新しい編集の方がまた一人加わって、編集さん同士での対談イベントがあったりもしてかなり楽しかったです。
その他、コミュの参加者の方が企画してのイベント(BL語りとか、TL語りとか、朗読会とか)も行われたりもしました!(事前にオタペン社長に許可が要ります)
 
5月2本目に新しいファンタジーBLの冒頭10000文字を見て頂きつつ書き上げ、感想が帰ってきたら改稿。
ちなみにこの時の冒頭10000文字の感想はこちらの作品でした。(感想テイストは激渋でお願いしました。)

『あわれなトビ色猫が山猫様に愛されるまで』
 
既に公開している作品なのでこちらも感想を公開しますね。

遅れながら『あわれなトビ色猫が山猫様に愛されるまで』の1万字を拝見しました。童話的な文章と世界観で、1万字まで非常に心地よく読んでしまいました。トビとネリが正反対の兄弟で良い比較になっており、ネリに利用されたと気づかずに身代わりとなって山猫さまに嫁ぐことになったエピソードは、二人の性格や生き様を読者にしっかり伝わる内容だと思いました。トビがどんなキャラなのかが描写で描かれており、キャラの魅力や愛着が増す感じになっていました。トビのキャラが伝わりやすい地の文章&構成で、ネリのずる賢さや今までの心情も非常に理解できる内容で、二人とも作品の世界で生きづいており、魅力ある作品になっていると思いました。
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これは個人の感覚や好みの話になってしまうのですが、1万字までの時点で本命である山猫さまとトビが出会っておらず、この点が惜しく感じられました。理想を言うとなるべく早く受けと攻めを出会わせて、二人の交流を読者に提供できると、読者の中にメイン二人に対して馴染みを感じやすくなり、「この二人はこれからどうなっていくんだろう?」と興味を持って読んでもらいやすくなります。ただ、作品の世界観や主人公の状況をしっかり読者に伝え、作品の土台を作り上げてから攻めと出会うというパターンも絶対にNGというものではありません。少なくとも今作の冒頭1万字は魅力的な内容で読み進めやすく、1万字でも長く感じられない、自然な描写と長さだとも感じています。受けと攻めの出会いが1万字以降になってしまう場合の策として、以下のやり方を取り入れて読者の引き込まれやすさをアップする方法を提案します。
① 一番最初の冒頭で、トビと山猫さまが対面するシーンを出し、山猫さまにめっちゃ怯えてビビリまくるトビ→走馬灯みたいに今までのあれこれを思い出すトビ→嫁ぐ前のエピソード……といった感じで、先に二人の出会いを描いた後に現行エピソードを書く。
②現行の冒頭から嫁ぐまでのエピソードの中に、山猫さまが祭りなどで街に降りてくる→その姿を人混みの向こうで見て、ブルッと震えて恐れるトビ……といったようなちょっとした出会いエピソードを追加する。山猫さまはトビを認識していない、片方だけ認識するタイプの遭遇。
③現行の冒頭一万字を全体的にもう少し短くし、二人の出会いを早める。あくまで上記の内容は一例になり、絶対ではありません。その上で冒頭1万字内で二人を登場させたり、間接的でもいいので接点を発生させるエピソードや構成を考えてみて下さい。
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非常に細かい部分の指摘になるのですが、トビに対してネリが見下しているような言動は問題ありませんし、キャラの比較や双方の人柄を現す手段としてとても有効だと思います。ただ、童話的な物語を語り部が話しているような地の文で、トビを神様視点の地の文で『賢くない』といったキャラを下げる単語を使われる際は、慎重になられることをオススメします。ネリ視点でエピソードが進んでいる時は、『地の文=ネリの価値観や感情』となるため、トビを下げるような汚い単語を使っていても問題ないのですが、『神視点の場合は地の文=作者の価値観や感情が透けているように感じられやすい』側面があり、できれば似たような言い回しで見下し感のある単語や表現を避け、他の表現方法はないかを考えてみて下さい。例えば『あまり賢い方ではないらしく』を『察することが苦手らしく』とニュアンスが近い言い回しにすることで、見下し感ではなく特性を評しているという中立感が出やすくなります。ものすごく細かいポイントなのですが、通常の地の文ならここまで気をつけなくても良いと思いますが、神様視点でかつ童話風な地の文のため、引っ掛かりを覚えました。読み返す際に意識して頂けると、より作品の世界観が優しくなると思います。
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不憫で素直過ぎる健気さMAXなトビは、素直に幸せになって欲しいと思わせられるキャラ。BL主人公としては王道で多くの方に喜ばれやすい特性になります。また、今作の世界観はトビの優しさが1万字内で滲み出ており、癒やしを感じられる作品になっています。『不遇キャラが正体がよく分からないものの所へ嫁ぐ=Lが付くジャンルなら、きっと溺愛されて幸せになるはず!』という期待が読者の中に生まれる内容になっていると思うので、このポイントを外さないようにしていけば、最後まで読者に喜ばれる作品になると思います

BB小説家コミュニティ 8期冒頭10000文字感想より

激渋、なのに自分史上最高に褒められた!!
なのでものすごく自信がつきまして、モチベーションも爆上がり。改稿もバリバリ進みました。
(そして!この作品はエブリスタで某日のトレンドBLジャンル日間11位(当時)にまでなることができました!!有難い!!)

6月一本目に新しいBL小説の冒頭10000文字を提出して見て頂き、それを書き上げました。
あともう一つBR小説のプロットを提出中で、いま感想待ちの状態……なのですが、書き上げてしまいました……(待ってられんのかい!)
 
6月も中旬を過ぎ、そろそろコミュも終わりかなぁ……という時に、BL部屋(BL好きな人や各人が集うチャットルーム)で7月末締切りの公募の情報を聞きつけ、悩んだ末にチャレンジすることに。
まずは壁打ちをして頂き、キャラとあらすじへのアドバイス、そして公募の対策なども詳しく教えて頂きました。
しかし壁打ちをしていた時点ですでに16000文字(公募は50000文字以内)書いていたのでそのまま書き上げて諸侯を詳細プロット代わりにしてさらに練り上げていく方がいいのではとアドバイスを頂き、そのまま書き上げて、推敲改稿。
 
コミュが終わる直前には小説の構成に関するセミナーが開かれ、企画書の書き方、構成とは?というのをみっちり学べるセミナーでした。
講座はラノベを前提としていましたが、小説やそのほかの創作にも通じるものがあり、大変勉強になりました。
このセミナーの話と資料を参考にして一本プロットを立てて書き始めたので、次のコミュに提出して見て頂きたいなと思っています。
 
そうこうしている内にコミュが6月末日に終了。
静かだったけれどあっという間な3カ月でした。
 
 
それから、コミュ終了後すぐの週明けに公募にと思って書き上げた作品を個別編集していただき、そしてまた私公募の色は知らないことを思い知る……ホントに聞いてよかった……(本当にありがとうございました!)
 
 
で、今回のコミュ期間内で感想枠をすべて使い切り、8作品・約50万文字書き上げることができました!!(効果は個人差ありますよ)
コミュに入るまではSSしか書けなかったんですけれど(公募に出すなんて考えたこともなかったです)、コミュで長編を書けるようになるコツを教えて頂いたり、プロットの立て方、創作の心構えなどを教えて頂けたり、なにより「創作仲間がいる」というモチベーションの上がる環境のお陰でここまで書けるようになれたと思います。
なにより「みんな頑張ってるから自分も何かに挑戦してみよう!」という気持ちになれるのが大きい気がします。
 
9期もすでに申し込んでいるので、またたくさん作品を書き上げていけたらなと思っています。
少しでもどなたかの琴線に触れるような感想文になっていたら嬉しいです。
 
拙い文章を最後までお読み頂きありがとうございました!


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