【エッセイ】　シン•メガネ

9対1
これは私の出社時における
メガネ:コンタクトの比率です。

コンタクトにしてると夕方になって目が乾いちゃう〜とかそういう理由でなく、1秒でも長く寝ていたいそして1分でも早く支度を終えたいからに他なりません。
コンタクトの日はよっぽど早く起きたか、女子会か何かがあるか、なんらかの事情があるかのいずれかです。

「メガネが本体」
これはSNSのプロフィール欄でよく見る一言ですね。私もたまにふざけて「こっち（メガネ）が本体なんで」なんて言うことを言ったり言わなかったりします。
ではメガネを新調したら周りの人はどう反応するのでしょう。わ！メガネ買ったの？似合うじゃん！雰囲気変わるねー！そんな言葉を少なからずメガネびいきは期待するのではないでしょうか。

ここまでうだうだ書いた理由は昨日丸メガネを買って、今日ウッキウキで装着して出社したら最初全然気づかれなくてちょっとしょぼっとしたからなんです。シンメガネに。少しは気づかれたかったの。ほんとうは。

いや待てよ、と思い直します。もしかしてこれ、「触れちゃダメなヤツ」判定されたのかもしれない。ウッキウキでシンメガネかけてるけど全然似合ってねーよ、だから触らないしイジらねーぜ的な。そういえばシンメガネをかけた私の顔はどことなくシソンヌじろうみを帯びていないとも言えない。

いやいやいいんだ丸メガネをかけておしゃれした「気にな」れればそれでよかったはずだ。（おしゃれな人が丸メガネを手早く装着し始めたのは数年前の話だけれど）生粋のおしゃれさんとは程遠くても、準おしゃれもどき5級程度で私は満足ができる女なんだ、なんていいつつメガネをチャッとあげます。（おしゃれさんとおまめさんって似てるね）

でもなー、丸メガネはまだちょっと早かったかな…と弱気になったところで「あれ？メガネ新調しました？」と同僚から声がかかりました。

キターーーーーーー！

目薬のCMの織田裕二が拳をあげます。

それから数人にシンメガネを認知していただきほっとしたわけです。たぶんだけど、普通に馴染んでたんだと思う。言うほどのことではなかったんだとシンじたい。
だって昨日買いたてのシンメガネをウッキウキでつけてたのに夫に気づかれなかったんだもん。

完