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気管切開術後早期の気管切開チューブ逸脱・迷入

今日は気管切開術後について書きます。

多職種が関わりますので、基本的なポイントを理解して、医療事故を防ぎましょう‼

リスクの把握
気管切開術後早期(およそ2週間程度)は気管切開チューブの逸脱・迷入により生命の危機に陥りやすいことをすべての医療従事者が認識する

気管切開術
待機的気管切開術は、急変対応可能な環境で、気管切開チューブ逸脱・迷入に関する患者ごとの危険性を考慮した方法で実施する。

気管切開チューブ逸脱に注意した患者移動・体位変換
気管切開術後早期の患者移動・体位変換は、気管切開チューブに直接張力がかかる人工呼吸器回路や接続器具を可能な限り外して実施する

気管切開チューブ逸脱の察知・確認
「カフが見える」「呼吸状態の異常」「人工呼吸器の作動異常」を認めた場合、気管切開チューブの逸脱・迷入を疑い、吸引カテーテルの挿入などで、気管切開チューブが気管内に留置されているかどうかを確認する。

気管切開チューブの逸脱・迷入が生じたときの対応
気管切開術後早期に気管切開チューブの逸脱・迷入が生じた場合は、気管開孔からの再挿入に固執せず、傾向でのバッグバブルマスクによる換気や経口挿管に切り替える。

気管切開チューブの交換時期
気管切開術後早期の気管切開チューブ交換は、気管切開チューブの閉塞やカフの損傷などが生じていなければ、気管切開孔が安定するまで避けることが望ましい。

院内体制の準備
気管切開術後嘔気の患者管理および気管切開チューブ逸脱・迷入時の具体的な対応策を整備し、安全教育を推進する。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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