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スポンサーをお願いする側とされる側を体感することで

今日は、MOTOGPで欧州を中心に世界で活躍する山中琉聖くんと会いました。中学生の時、単身でバルセロナに移住して長きにわたってモーターレースの過酷なヒエラルキーをのし上がり、数少ないトップカテゴリーに参戦しています。

とある紹介で会うことになったのですが、心動かされて速攻で私の会社でスポンサーとして応援することを決めました。20歳で世界でライダーとして戦い、自らレースを続けるためにスポンサー獲得に奔走する。パワポで資料を作り、熱量込めて営業をする。

ライダーだとしてもこの挑戦を続けるためにはこれも務めと言いながら一生懸命プレゼンしてくれました。欧州ではサッカーよりも有名のようですが、日本での広告価値はないかもしれないが、世界一になって恩返ししたいと。

私たちもスポンサーセールスをしているのでわかるのですが、シンプルに挑戦している本人が周囲の支えに感謝して熱っぽく想いを語る。これ強いなあと思いました。あとはストーリーが大切ですね、いかに感情移入させるか。

今回は、3歳からはじめて中学でアジア、欧州と戦いの場を世界に移し、順風満帆ではなく、苦労の連続。当然のことながら危険が伴い、昨年はパートナー(2名1組でレースを行うため)がレース中に事故で亡くなったそうです。どんなメンタルで恐怖心を取っ払って戦うのか、凄いなぁと。なんと現在属しているMOTO3は時速260km、このカテゴリーを脱して上にあがるとMOTO2は300km、真のトップオブトップのカテゴリーのMOTOGPは360kmだそうです。怖っ!。ほんと一瞬で数十メートル進むのでおよそ30分のレースでバトルしながら一瞬でも油断したら死に繋がる大事故になるそうです。

自分のヒストリー、想い、目標・夢を熱く語ることがまずは大事ですね。そして、謙虚、誠実、言葉遣い、約束を守る、、、このあたりもちゃんとしていて苦労してるんだろうなぁというのがわかりました。

クラブがいかに地元のファン、スポンサーに応援してもらうかを考えたときにもシンプルに類似しているケースだと思います。

若者が支援が途絶えたらレース参戦も叶わない、ぎりぎりでの本気度を目の当たりにしました。まずは舞台に上がるために本業だけでなく前提条件さえも整えなくてはならないこの厳しさがハングリーにするだろうし、成長をさせるのでしょう。

支えてもらうことが当たり前ではなく、このように身をもって知ることがわかりやすいですが、Bリーグのように周りがしっかり準備して支えてくれる環境にいると人間なのでどうしても忘れがちになります。選手、チームスタッフが常に周囲に感謝しなければとなるように向き合うことはある意味、私達の責任かなと思います。

会ってみて心から応援しようと思ったのは事実ですが、職業柄、スポンサーをお願いする側にいるので、お願いされる側として関東2部のサッカーチームや今回のような夢のある若者から支援をお願いされる経験、感覚を忘れないことでリーグ営業やクラブへのアドバイスに活かしていきたいと思っています。

皆さん、ぜひ、こんな若者がいることを知っていただき応援をよろしくお願いします。


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