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Bリーグのコロナ対策のスタンスについて

残念ですが、引き続き、コロナによる試合中止が続いています。

まず大前提は、選手やスタッフが責められるべきことでは決してないということです。私も一切、謝る必要はないとシーズン開幕前にも選手やスタッフ全員に伝えています。

クラブもリーグやチーム内で定めるコロナ対策を講じることでできる限り、試合を遂行することでシーズンを全うしようと努力をしてくれています。

ただし、いくら努力をしても陽性者はでます。その際にも、当然ながらリーグとしても大事に至らないかどうかを確認している状況です。現時点で重症化する選手、スタッフがいないことだけが救いです。

また、陽性者に加えて濃厚接触者の判断基準に照らして試合エントリー、開催の可否を判断していきます。

選手のエントリー人数など中止条件は決まっているので、陽性者が一定数発生する場合は致し方ないと考えています。

しかし、濃厚接触者の判断基準や復帰タイミングなどをどこまで緩和できるかが年明け以降、リーグ戦遂行において重要になっておりました。

濃厚接触者と判断されても、その後陽性化しないケースはもちろんありますので、それはポジティブなことではありますが、感染リスクがある範疇を極力ピンポイントで抽出し、必要な期間の待機措置に絞っていくことが、試合の安定開催につながっていくと思います。

昨シーズンから一貫しているBリーグのスタンスは、

①選手が陽性者となっても責めることなく守る、
②政府方針に従いコロナ対策、ルール策定を講じる、
③中止が発生した場合、代替試合を組めず消滅した場合にはそれぞれ決められたルールの中でクラブに対して損失補填を実施する、
の3つです。

②については、政府の方針が軟化するたびに私たちのコロナ感染対策ガイドライン、濃厚接触者の判断基準も見直してきました。

当然のことながら現在、試合を中止しているのは現時点でのルールで判断しています。しかしながら、政府方針の更なる緩和に伴い濃厚接触者の判断基準の取り扱いを変更すべく検討をしております。

クラブとの対話、スポーツ庁とも協議を重ね、政府方針に従いながらも可能な限り、選手・チームスタッフの安心安全、感染拡大防止の観点も踏まえ、どこまで条件の緩和が可能なのかに繊細な調整を行なっております。

残りのシーズン、B1チャンピオンシップ、B2プレーオフ、ファイナルまで完結できるようにもう一歩踏み込んだ判断基準の緩和の実現出来るよう尽力していきます。

③については、昨シーズンを大きく上回り中止、代替試合の消滅が発生しています。クラブ支援金に加えてクラブの中止費用負担を行い、金額はお伝えできませんが損失補填も行っております。これによりリーグは大幅な赤字となることが見込まれております。苦しいシーズンは続きますが、何としても乗り越えていきます。

試合を実施したいのは、リーグもクラブも同じです。常に変異するコロナとそれに伴い変更される政府方針を鑑みて、クラブ、リーグ共に安定運営できるよう決断していきます。

最後に、各クラブごとにリーグ戦の中止試合数が異なり、リーグ戦終了時点での消化試合数は、一律にならないことが確定しております。

昨シーズンも同様ではありますが、「日本でバスケを元気に」するために、リーグとしては安全に履行できる試合については、歩みを止めずに開催する方針を掲げております。

それにより、一部のクラブとの対戦試合数が当初予定に至らずにリーグ戦が終了することもあります。

その場合においても、きっちり順位付けを行い、最も盛り上がるチャンピオンシップ、プレーオフへ繋げていくためにも、開催された試合の勝敗による勝率を採用し、順位付けを行っております。

勝利数や勝ち点制を採用すると、どうしても消化する試合数に偏りが生じた際に、正しく順位付けを行うことが出来ないため、この方式を採用して進めております。

もちろん、予定された試合が消化されずに順位付けを行う際に、場合によっては悔しい思いをするクラブが発生する可能性もありますが、コロナは選手やクラブを責めるべきものではなく、リーグは開催できる試合をひとつでも実施し、皆様へお届けすることを優先しております。何卒、理解いただければと思います。

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