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スポンサーになるということ

クラブは各地で地元企業に向けてスポンサー営業をしているわけですが、受ける側の企業社長はスポンサーを受けるかどうかの狭間の中でどんなことに悩んでいるかという話をしたいと思います。

特に地方に行けば行くほど地元での人とのつながり、企業間のつながり、先代からの脈々と続いている歴史的なつながりもあったりするものです。簡単に言うとしがらみがあるということです。

更に、利益が出ている地元企業でもスポンサーとかは一切しないというスタンスをとっていたり、地元の名士でもないのに周囲からどう見られるか、儲かっていると思われる、調子にのっていると思われたくない等、このあたりの観点もあると思っています。

これだけではありません、社長の奥様がそんな余裕があるんだったら何か買って!とか従業員からしたらそんな余裕があるならボーナスを出して!とかのプレッシャーもあるかもしれません。

一度スポンサーしても経営が厳しいからと辞めたらあの会社ヤバいのでは?なんて言われるかもしれないということもあるでしょう。

とにかくこのような様々な条件を突破しているのが、クラブを支えるスポンサーなんです。と考えるとその企業の社長の決断って凄いことなんだと思います。試合会場に行くと当たり前のように企業ロゴがたくさんありますよね。でもそのひとつひとつの契約に際して様々なドラマがあって、「うーーーん、わかった!!」と社長が首を縦に振ってくれているから実現しているんです。

決断のポイントは、ここまで情熱をもって地元のために頑張っているなら応援しよう!!とか、人として気に入った!!とかもあるでしょう。何よりも地元を盛り上げるために力になりたいという男気が一番かなと思います。もちろん、Bリーグの未来や可能性、Bクラブの存在価値、スポーツの力が伝わったからということは間違いないと思いますが。ファンの皆様にはこんな壁を乗り越えてクラブを支援してくれているんだなということを想像してもらえるとありがたいですし、クラブには釈迦に説法ですが、心底尊いと思ってほしいのです。この感覚があればスポンサーをしている企業も報われると思います。

だからこそ私達は期待に応えるために頑張らないといけないんです。また、ファンの皆様には、贔屓にしているクラブを支えるスポンサーを応援してもらえると嬉しいです。こんな支え支えられる地域社会をクラブを通して実現できたら素晴らしいと思います。

全てのクラブスポンサーの皆様、いつも本当にありがとうございます。

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