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2021/11/29 樋口塾 備忘録

昨日は樋口塾でオンライン勉強会があった。メインはAdobe auditionの使い方について。前半はノイズキャンセルの方法や、Premiereとauditionのデータ変換などの話、後半がauditionの編集について。

樋口塾長の流儀:元の音源をなるべく非破壊で編集する

正直、動画や音声データは、ほぼ扱ったことない素人だけど、Adobeユーザーであったためillustratorとphotoshopの関係性に例えてもらったので、ふんわりと理解はできた。イラレのパスデータを画像データにしちゃうと、話が変わってくるよね〜分かる〜私もなるべく元データで使いたい。下記は自分用メモ。※メモなので名称や作業工程などが違う恐れがあります。

◆ノイズ除去の違い
・クロマノイズ除去(オートマチックに平均的にざっくりいろんな雑音を消せる)
・ノイズプリントキャプチャ(雑音を指定して削除。例:エアコンのブオ〜みたいな音をソフトに学ばせて、そこだけを抽出させて消す)

✂️–––Auditionのカット編集のとこだけまとめ–––✂️
▼下準備▼
●クロマノイズ除去
●パラメトリックイコライザー
●スピーチボリュームを均等化
をかけて、それぞれの音を調整しておく。

複数音源の会話をざっくり合わせる方法
・合わせる音源の複数のクリップを全部選択
・エッセンシャルサウンドを開いて、ラウンドネスの自動一致→相槌などがざっくり合う。

カット編集について
・移動ツールではなく、時間選択ツールで作業する(※重要)
・空白のとこでクリックしても再生カーソル(赤線)が付いてくる!
・左クリックで時間選択ができる
・右クリックドラックで音源クリップ全体が選択+移動できる!

◆再生ヘッドの赤線の以降を全部を選択する方法
・ショートカットキー設定を活用!「セッションの最後までクリップを選択」をショートカットキーに登録しておくと使いやすい塾長は「A」にふりあてている。

◆レーザーツールのショートカットキー設定
・レーザーツールを「3」にショートカットふりあて「3」でカット。「⌘+3」で全ての音源クリップ通しでカットが可能。


ダッキング機能について 🦆(BGMを会話が始まったら小さくする機能)
①マルチタスクで、クリップごとに、会話(音声)か、音楽(BGM)かをエッセンシャルサウンドで指定する
②エッセンシャルサウンド→「ダッキング」で何に対してダッキングするかを選べるので、
「会話」を選択すると、会話に合わせてBGMがダッキングされる。
③会話の場所が移動しても、ダッキングは追従してくる。
※デメリットは細々編集するとダッキングの処理にちょこっと時間くう。

デュレーション機能 🔁(音楽の音源をいい感じに繋げる自動調整機能)
・マルチトラック切り替え→音源のクリップを選択→エッシェンシャルサウンド開く→ミュージック→デュレーション→リミックスを選択→音楽を入れたい時間を自由自在にできる。
⇩2:30くらいからAuditionでのデュレーション編集作業やってる。


Auditionでのリップル削除のやり方が、塾長の手が早すぎてわからんかった。とりあえショートカットキー登録を駆使して、3ステップくらいに短略化して作業されてあるっぽいので自分で色々いじってみようと思う。

長年のAdobeユーザーとしては、illustratorやphotoshopと考え方に類似点があるなあと思った。photoshopでも、なんか画像をいい感じに合成して、邪魔なゴミ消しをできる。ソフトのアルゴリズムが勝手に綺麗にしてくれる。それと同じで、オートマチックに雑音を消してくれたり、特定した邪魔な音だけを抽出して消してくれたり、いい感じに音をつなげたりできる。私がヒイヒイ言いながら払ったAdobe税はこういう技術進化に使われているのだな。ありがとうAdobe。でも値上げはご勘弁してほしい。

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デザイン事務所で駆け出しだった頃、ひたすら先輩デザイナーのアシスタントだった。まだネガフィルムがギリギリ生きてたし、ネガポジをスキャンしたり、画像のごみ取りをやったり、何十人とある人物の肖像写真のパス切り抜きを無心でやっていた。あの頃、夜中までチマチマやってた作業が、技術革新によりぺぺぺ〜と出来てしまう。技術の進歩は素晴らしい。だからこそ、動画や音源ど素人の私でも気軽に編集作業に手を出せている。

アプリとソフトがあれば簡単にクリエイティブなことが出来るようになった。だからこそ私は「ものを作る」ということや、「データの扱い方」をどんな風に考えるのか…哲学や流儀を大切にしたくなる。古い人間なのかもしれない。これを考え出すと沼に落ちることはわかっているし、趣味でやるんだから楽しくやればいいだけなのだが、作ったり編集したりするプロセスに誠実にありたいんだろうな。

塾長は愛の楽曲工房の中で、こんな話してた。

一生懸命なにかやったことっつーのが、いつになってどこに花開くかはわからんっちことなんよ。だき、残しちょくとか大事やなち思った。形にしちょく、出せる状態にしておく、コンテンツって、どんな状態であれ作っておくということが正義というか…          愛の楽曲工房#98より

それから、その瞬間の本気をぶつけることも大事で、「こいつ創ることに対してなめてない。手を抜いてないのがわかる。」という言葉も本当にそうだと思う。技術があっても手を抜いてるものと、技術は未熟でもガチなものは纏っている空気が違う。非言語だが、良しも悪しも細部に宿る。

塾長の流儀を全部理解できたわけではないけれど、そこにはものづくりに対するリスペクトと愛情が過分に感じられる。塾長の配信にはそれがあるから何度でも聞いても、その度に気づきがあったり、劣化しないのかもなあと思った。


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