地籍台帳
オルドリンの歩行から、体を伝う奥の細道、満ちてくるもの、溢れて文体の逸話、忍者は枯野をかけ巡る、めぐむ、無、そう、桜咲くまで、間引かれたひとよ、ひと夜、闇から立ちかえる黄泉平坂、坂の上から傘は舞いおり、天、てん、点になる。
思い込みの強さに歪曲される。そう、そうたい、的に盛って、ひかりのなかのコーヒーの湯気の共有、押しの強さに引っ込めた蕊、日差しは喪失の花弁、海岸線まであと少しのところで引き返し、添いながら、海の話の内部へ、火の、非の、比の話へ向かう。形状はまちまち、飛び地まで遠く、後ろから名前を呼ばれて、いつか振り向く。はじめから人ではなかった。
#詩