ながのには

長野には 感情的な空を隠蔽しようとしてしきれない雲が

シナノスイートの陰影は魚のよう、ひとりひとりの換喩は波立ち

開示だと諭しては浮かぼうとするレジ袋にかお、ひとりの姉が

かたちのない姉へ峡(はざま)の放心と部屋の木軸は映画館になる

明るかったり陰ったりしながら山むこう息を繋いだだれかは姉で

#短歌


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