去年の今日、詠った歌(推敲済み)

朝顔の種に大きな傷があり群青色の空を咲かせる
深く深く海底にまで眠りつくなべてはみんなは海藻だった
さざなみの寄せくる湾のその奥に水の老いゆくすがたをうつす
夕暮れの窓がつぎつぎひかるころぼくらは都会の難民になる
さみしさの果てが洋上沖ならば白夜に歌う黒鍵だけで

#短歌

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?