化学〜風の行為〜

化学〜風の行為〜

取り囲まれるひとりを
不規則な強弱に触れられる
手をとって
顔のない宝石
輝いていたはじめの
裸のままの
海から陸へ、非連続的に
葉擦れの音に代用される
足元のあたり
頭上の手の届かない高さに
海を諭し
水面を慰め
纏わりつく範囲の
核心にかかわらず
拒絶する動線の
鳥は美しく想像され
嚢のなかの宝石が
音素でつながる

#詩

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