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短歌

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2018年10月の記事一覧

歌評(1)

何度目の漂着だらう海岸に打ち上げられてゐる日本語は(杉本なお/第37回静岡県短歌大会詠草集から)

「何度目の漂着だろう」だから何度も海岸に打ち上げられている。打ち上げられているのは「日本語」である。情報はこれだけである。従って、読者には色々な疑問が湧いてくる。
ここは何処だろう。そして、打ち上げられている「日本語」はどのような状態で打ち上げられているのだろう。また、なんという日本語の文字が書かれ

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