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白井健康
2018年5月18日 14:00
文脈を追えない(文脈が解らない、難解な)詩歌にであったとき、どう読むのだろうか。わかるわからないを越えて届く詩歌がある。杉本真維子の詩はどれも難解だ、けれども、深く読者の心に響く。杉本真維子の「人形」(詩集『裾花』から)を読んでみた。射的場に並んだ人形を狙って片目をつむる銃座のひじがにおう瘤のように突きでている肩車で子は親の知らない景色を覚え以来、数字を読み上げる声が震撼するから