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「受験とは」

もし私が父親になったら
受験期の息子や娘には
鉛筆を買ってやりなさい
あまり声はかけなくていい
もし挫けそうになっていたら最後にはきっと上がるからと言い聞かせてあげてください
塾や学校の送迎などは惜しまずやってあげてください
カロリーメイトのCMやビリギャルも見せてあげてください
精一杯信じてあげてください

今日の朝冷たい空気の中頬を赤くした制服姿の受験生とすれ違った。
2年前の今日は僕もその場に立っていた
たった2学年上なだけ。
受験をしたのは2年前なはずなのに遥か昔に感じる。
本当に緊張するし、寒さがしんどいし、とにかく長いし、会場はあったかくて少しぼーっとするし、周りが気になってしょうがない。
鮮明に覚えてる。

受験は団体戦なんて嘘。
受験は個人戦。
寧ろ周りの人や空気、目にする全てが敵に見える瞬間だってある。

孤独の中戦い続けて辛かったなと思い出す。それでも疑いではなく自分を信じてくれた人がいた

どれだけ志望校に届かなそうでも、点数が伸びなくても、自分よりも自分を信じてくれた人がいた

私がたまたま上手く行っただけで叱られた方が伸びるっていう人も別の所にモチベーションがある人もきっとたくさんいる

しかし無償で信じることはとても難しく
無償で信じられることはとても疑いたくなるが嬉しかったものだ。

もし私が親になったら

試験の前日には白湯を子供と一緒に飲みなさい
そうしてもらって緊張を忘れてぐっすり眠れたから。

「頑張れ」と言わないであげてください
もう既に頑張っているのだから。

逆に「頑張りすぎるな」と優しく声をかけてあげてください
そうしてもらってやる気がより出たから。

試験の当日には「頑張らなくて良い、ここまでよく頑張った」と言い聞かせてあげてください。
そう言われてベスト尽くすだけだと肩の荷が下りたから。

最後に「気をつけていってらっしゃい」と声で優しく背中を押してあげてください
そうしてもらって本当に嬉しかったから。

これは親になった自分へのメモである。

そして、全国の受験生よ。今日までよく頑張った。よく耐えた。
忘れ物と寒さだけ気をつけて。全力を尽くして欲しい。

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