ちょっと考えます。#エピソード記述(もどき・省察)振り返り⑥
いろいろみんなで考えて取り組んできた放課後の実践。
予算的にも、環境的にも、限界がありますよね。
40人のこどもたち、1人1人に応じた実践は、親でなく集団での取り組みなのですべてに応じることにはまだまだ無理があります。
最大公約数的取り組みと、個別での取り組み。
大枠、中枠、小枠での見方の違い。
こどもたちの視点と、支援員、保護者の方の視点。
互いに、譲り合ったり主張したりしながら、ベターな取り組みを目指してはいるものの、すべてに応えることは、なかなかむずかしい現状です。
学校と、家庭をつなぐ、いまの時代の放課後で、1番優先すべき事柄はなんだろう?
取り組みを進めるにつれて、わからなくなることも多い昨今。
様ざまな背景を抱えたこどもたちに、家庭に、寄り添っていくには、どんな支援が必要なんだろう。
個別に考えていくと、果てしない。
迷いや戸惑いは、他者から学ぶ、謙虚さの醸成なのかもしれない。
児童クラブの周辺で、さる・いのしし・しかなど野生の生きものたちが出没し、外遊びができない状態が続いている。
住宅地なので、銃での射殺もできず、罠をしかけても捕獲できない。
警察や学校、地域の方々がいろいろ取り組んでおられるが、解決のみられないまま1か月以上が過ぎた。
児童クラブは低学年や中学年の児童の利用が多く、高学年の児童は個性にもよるが、クラブ内での縦割りの活動に馴染めない子もいる。
してもらう環境に慣れている児童は、どうしても受動的で、下学年の児童との活動に負担を感じてしまう。
また、学校での活動を終えた後、狭い施設内での環境にストレスを感じる子もいる。
大枠での社会的ルール、中枠での相互のルール・コミュニケーション、そして小枠での自主性。
それらが複雑に絡み合って、互いに模索しながら、毎日を過ごしている。
大人社会でいう、公助・共助・自助の考えにも通ずる。
多数決だけでは、乗り越えられない個別な事例もある。
多数決でしか解決できない事例もある。
じゃんけんのように偶発的に解決する事例もある。
大学時代に、そしてリカレント、学び直しで、臨床心理学を学ぶ機会を得た。
「布置」。
課題や迷いのなかで生じる縁。
因果律でなく、マニュアルでなく、必ずしもきちんとした結果のないままの解決も含めて結ばれた縁は 大きな布置の視点から考えると、それだけで尊い財産なのかもしれない。
どこかで、なにかに役立っていることを願って、日々の取り組みを重ねる。
その繰り返し。
エピソード記述(もどき・省察)⑥は、自分を、自分たちを取り巻く縁の中で、置かれた布置を感じ,眺め、反芻する振り返りとなった。
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