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昔描いた4コマを振り返る6

前回

『もち』
 餅が食べたいと思ったら大きい餅があったので近づいたら思いのほか大きいうえに虫がいっぱいついてたという話。
 見ての通り急いで描いたようだ。
 焼餅だったら表面は乾いてて虫は付かない気がするが、ゆでたそれだと絵にならない為妥協したのだろう。
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『かいすいよく』
 海水浴をしていたら手裏剣が降って来たので全て背中で受け止める奴の話。
 これだけアイビスペイントで、指で描いたので小さい。
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『月と兎』
 母芋とシニカルで饒舌な赤ん坊が月に兎が居るという迷信について会話する話。母芋って何。
 月は実際の月の画像を取り込んで加工したのだが全然月っぽくない。
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『動物園』
 蠕虫(ワーム)専門の動物園に来た若禿げの叔父(21)と低身長の甥(21)の話。
 出オチのつもりで描き始めたが、その後のやり取りの方が気に入っている。
 6歳丁度は7歳以上にも6歳未満にも含まれないので入園禁止、という理不尽なルール。「6歳の人はいくらなの?」「入れません」のやり取りは一番好きかも。
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『水質調査』
 子供のころから水質調査員になることが夢だった人の話。
 近所の川の水質調査員を見ながら、広瀬すずが食わず嫌い王決定戦で発した「どうして生まれてから大人になった時に照明さんになろうと思ったんだろう?」というセリフがふとよぎったことで出来上がった4コマ。
 話を進めてるうちに"目につけた水の水質が解る"、"水を飲みながら普通に会話ができる"というスキルが付き、「水質調査員になる夢」に納得感が生まれてしまったのが悔しい。まぁいいか、人間じゃないし。
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『ビジネルモデル』
 暖房が無い冬のボロアパートでフライパンに溶かして接着したであろうセルロイド人形にキモいビジネスモデルの話をする男の話。
 命(海水に自分の血液を混ぜた液体)を散布することで新しい価値基準を生み出すらしい。
 命散布についてこれ以上考えてないので真に受けないでください。
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『流星群』
 もぐさ座流星群かと思ったらトリモチっぽい何かが飛び交う異常気象でした。という話。
 鼻と口がふさがった描写が上手く描けたと思う。
 この後窒息死したかどうかは想像にお任せします。
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『滑車ロープ』
 滑車ロープに足で捕まって、反動で昇るだけの話。
 一見楽しそうに見えるが、一番下まで最後まで到達すると串刺しになって死ぬので頑張って昇っているデスゲーム的な設定。4コマ目をよく見ると目に涙が溜まっている。これはだんだん遠ざかるゴールに絶望しているからです。
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『キャッチボール』
 友達をキャッチボールを誘う話。かなり気に入っているネタ。
 4コマにあるまじきボケ数。ちょっと数えてみた。

  1. 「キャッチボールしまくろうぜ」という言い回し

  2. ちょっと変なTシャツ

  3. ズボンを履いていない

  4. 網タイツを履いている

  5. 両手にグローブ

  6. グローブが手に縫い付けてある

  7. 強いツッコミどころが多いのにTシャツにしかツッコまない

  8. 「日が沈んでからまた昇るまでさ」という言い回し

  9. ノーモーションで剛速球を投げる

  10. 腎臓を売った金で交渉する

  11. お願いのポーズが深い

  12. あっさり受け入れる友人

  13. 目の¥の横棒が多い

  14. 左足だけ網タイツの丈が短い

  15. 足にもグローブが縫い付けてある

  16. さっきの台詞が「(おじいちゃんの)腎臓売って…」という意味

  17. 左の人の目が戻らない

  18. 祖父の腎臓と知って入る金額の心配をする酷い友人

  19. 帽子のつばの裏が鏡

  20. 左の人の髪のトーンがちょっとずつ薄くなる

 惜しむらくは「おじいちゃんありがとう」で左の人が右の人の祖父と誤読されそうな点。
「やったー(僕の為に腎臓を売ってくれる)おじいちゃんありがとう」
という意図がぱっと見でわかればもっと良かった。

『便所の落書き』
 便所の落書きを素直に信じて電話する人と、変なメッセージの話。 
 あんまり気に入ってない。
 この手の落書きに国番号(+81)が併記されているのは少しだけ面白いと思う。
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『福引』
 最後の1個の玉(おそらく三等のポケットティッシュ)がなかなか出ずに泣く話。
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『はじめてのスキー』
 スキー板を自作したスキーをよく知らない人の話。
 スキーとかしたことない。
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『鼻』
 ぐずってる鼻が落ちてたのでスギに括り付けようとする性格の悪い女の話。鼻はトンビに持っていかれるも、クシャミをしたせいで風船みたいに鳶は膨らむ。
 背景はカリフォルニアあたりの直線道路を参考にした記憶がある。
 紙幣がデザインされた着物を着ています。2コマ目の嫌な笑い方はクロノトリガーのクロノの笑い方を参考にした気がする。
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『ドーナツ屋さん』
 拾った豚足を食いながら地面を引きずり回したドーナツを売る人の話。
 「市中引きました」は「市中引回した」の誤字。
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『面接』
 ツッコミポイントが多い面接会場。
 ドアの仕掛けは描くの楽しかった。
 3コマ目のテーブル代わりの棺桶の角度が思いっきりずれてる作画ミスに投稿した後に気付く。
 オチの「今のところ何が一番気になります?」でツッコミポイントが多いことに納得感が生まれてしまうのが良いのか悪いのか。
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『公園』
 子供が嫌いな人間しかいない街の公園。
 シーソーが有料というオチは気に入っている。
 500円~で、おつりが出る所が無い。
 朽浜死記念公園の「死」の上に「市」を張ってる。
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『ストロー』
 コンビニでストローが全部なくなったので代わりに割りばしと輪ゴムを渡される話。
 今は無きサークルKサンクスで思いついた気がする。
 大筋は全く面白くないけど、防犯用カラーボールがめちゃくちゃ多いのだけは面白い。
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『機内のひまつぶし』
 LCCのエコノミーで暇つぶしに隣の人の似顔絵を自分の腕に描く話。
 モブの顔が異様な笑顔なのが良い。
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『お好み焼き』
 お好み焼きを変わった食べ方する人の話。
 コカインみたいに青のりを摂取するのはちょっと自分のネタとしてはベタな笑いに走った気がする。
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『マツタケ』
 マツタケで作ったジャムを他人の車のフロントガラスに塗ったら車が貰えたという話。深い意味は無い。というより何の意味も無い。
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『友の会』
 全くお得じゃない友の会の話。
 3コマ目は楽しく書けました。エクセル使ったっけ。
 入会金がちゃんとマイナス8%引きされて240円になっている。
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『流氷』
 流氷を砕こうとするもびくともせず、自分の熱で溶ける方が早い。Action(ハンマーで叩き割る)がExpected(流氷を破壊する)につながらず、State(流氷の上に居る)ことがExpected(流氷を破壊する)に繋がっているというおかしみを狙ったネタ。
 多分解説が無いと伝わらない。
 Action(ハンマーで叩き割ろうとする)ことが体温を上げてるし、Expectedが「流氷を破壊する」のか「氷を破壊してストレスを解消する」のかよく分からないし、伝わったとしてもさして面白くない愚作。
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『自動販売機』
 全品出てくる商品が解らないジュースの自販機で買ったら、そのまま「?」の缶が出てきて、飲んでみたらBB弾だったという話。
 自販機の下に書いてある「開けて飲もう」という注意書きは好き。 

『死体遺棄現場の現場検証』
 チューリップに小便をかけようとしたらチューリップがレーザーを放ったためそのままの体制で息絶えたであろう人の死体の現場検証の話。
 あんまり面白くないが、指をプルプルさせて陰茎のジェスチャーをするところだけは好き。自分のアイデンティティは小ネタにある気がする。


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