見出し画像

子曰く、君子、重からざれば則ち威あらず。学べば則ち固ならず。忠信を主とし、己に如かざる者を友とする無かれ。過ちては則ち改むるに憚ること勿かれ。

(現代語訳)
孔子先生は言われた。「人の上に立つ者は、重厚で威厳がなければならない。卑屈な人となり、目先のことでころころ変わるようでは、人はついていけない。いつもあらゆることに学ぶ態度を忘れず、頑固者にならないようにしたい。まごころと信義を第一にして人と付き合うべきで、自分に都合のいい人だけを友人とするのはよくない。もし、自分に過ちがあることがわかり、それを素直に改めることができれば、すばらしいことだ」。

(学びや気づき)
人を動かす人間は、巧言令色ではいけない。
※巧言令色…言葉をうまくかざり、顔色をうまくつくろうこと。
中長期的な目線で物事を捉え、目的意識を持つ必要がある。目的に伴い必要となる働きを本質から教え込むことを意識する。
ただ、あれをしてほしいなどと指示するだけではなく、なぜ必要なのかを考えさせるような上司になりたいものだ。
こうした視点を持ち、部下と接していれば、自ずと重厚で威厳があるように感じ取られるだろう。未だ机上の空論ではあるので、実生活で試してみる。
自分の言動に胡坐をかくのではなく、日常の細かな点からも学ぶ態度で臨みたい。
教えの中にもある「まごころと信義を第一にして人と付き合うべきで、自分に都合のいい人だけを友人とするのはよくない。」の通り、忠恕心でどんな人にも接して、表面だけで人を判断しない人でありたい。
「自分に過ちがあることがわかり、それを素直に改めることができれば、すばらしいことだ」という文節では、曾子のいう三つの反省の教えにもある通り、自分の行いを常に俯瞰して捉え、過ちは素直に認め、改め、成長していくことに喜びを見出してゆきたい。ありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?