悪を憎んで人を恨まず
(書き下し文)
子(し)曰(いわ)く、伯(はく)夷(い)・叔(しゅく)斉(せい)は、旧(きゅう)悪(あく)を念(おも)わず。怨(うら)み是(ここ)を用(もっ)て希(まれ)なり。
(現代語訳)
孔子様がおっしゃるよう、「伯(はく)夷(い)と叔(しゅく)斉(せい)は道徳的潔癖(けっぺき)家(か)だから、不正不義をにくむこと甚(はなは)だしいが、事をにくんで人をにくまず、かつ過ぎ去った他人の旧悪をいつまでも根にもつような狭量(きょうりょう)ではないから、人を怨(うら)みまた人に怨まれることが少ない。」
(思うこと)
私自身も過去に受けた傷が今も痛み出すことはあります。
ですが、その経験を経て、得た考えもたくさんあります。
一つの経験をとっても、苦痛もあれば、感謝もある。
そんな苦い記憶を素直に受け止める勇気、いつまでも根に持つことのない寛大さを修行を通して養っていきたい。
私の追い求めるカッコよさには、こうした要素も含まれていると思っています。
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