正しいと思えないことには関わらない

(現代語訳)
冉有が「先生は衛君父子のどちらかを援助なさるだろうか。」と言った。子貢が「よろしい。僕が一つおたずねしてみよう。」というので、孔子様のお部屋に行き、問答した。「伯夷・叔斉というのはどういう人でござりますか。」「昔の賢人じゃ。」「後に悔い怨んだでござりましょうか。」「仁を得ようと願って仁を得たのだから、何の悔い怨むことがあろうか。」そこで子貢が引きさがって来て言うには、「先生は衛君父子のどちらをも援助なさらん。」

(所感)
自分の出処進退は、第一に道徳心を優先して、決定するのが仁である。
仁を求めて仁を得る道を貫けば、何も後悔はない。
私もこうした立場に置かれた際には、身の上で物を考えるよりも、俯瞰して良し悪しを判断できるよう養いたい。

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