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有子曰く、信は義に近ければ、言うこと復すべきなり。恭は礼に近ければ、恥辱に遠ざかるなり。因りて其の親を失わざれば、亦た宗とすべきなり。

(現代語訳)
有子は言った。「人と約束する時、それが行ってもよいものなのかどうかは、道理に対する近さで考えたい。道理に合うものであれば約束は守るべきである。人とのつき合いでうやうやしいのはいいが、あくまで礼に合うようにしたい。たとえば、土下座をするなどはもってのほかだ。つき合う人、親しむ人を正しく選べるようになることが大切なのだ」。

(思いや気づき)
有子の教えの中に”人と約束する時、それが行ってもよいものなのかどうかは、道理に対する近さで考えたい。”とありますが、さらに言うなら、約束をする相手方の気持ちも大切なのである。
相手が望んでいないことを無理に強いることは避けた方がいい。
でも、しようとすることが道理に沿っていて、本当にやる価値のあることなら、必死になって納得するまで説得を試みるべきである。
後悔先に立たずではあるが、やらない後悔が残ってしまうよりは、道理に従ってやってみる男でありたい。

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