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パート・オブ・ユア・ワールド


海の中

入梅というのは雑節のひとつで、雑節というのは日本の季節の目安として決められた日のこと。
太陽黄経が80度になる日が入梅と決まっているらしい。そしてこの時期に水揚げされるイワシを入梅イワシと呼ぶらしい。知らないことだらけだ!入梅イワシってなんか酸っぱそう。
太陽黄経はこういう知らない求め方で求めるものらしい。知らなすぎてびっくりした。

太陽と月の黄経・黄緯の計算
http://koyomi8.com/sub/sunmoon_long.html

80度になる日というのがだいたい6月11日頃らしい。
Yes!アキトは太陽黄経が80度になる日に生まれたんだね。入梅アキト。

「梅雨~~~~~!!!!!」

梅雨は嫌です。
低気圧ガー髪の毛ガーでごりごりと体力を削られる。しかしそれがなければ悪くないかとも思う。紫陽花は宝石みたいで、バスは潜水艦みたいなので。

あ~もうもうもういいよそれ、と思ってしまう事柄が時々あり、湿度90%ってほぼ水中じゃん(違います)はそのうちのひとつ。間違える方にも指摘する方にももうその話いいよと思う。ほかにはゴリラのドラミングをグーでやる(パーです)、リングノートは左利きに不利(右利きでもリングは邪魔です)などがある。でも左詰めで書くことを考えるとやはり左利きがやや不利なのか?ドラミングのジェスチャーってグーでやったら「間違い」だしパーでされたらされたでなんかうるせえなと思うし八方塞がりだなと思う。「爆笑」は大勢で笑うという意味、とかが厄介なのと似た話か。

少し前に熱心に応援していた男性声優がいて、その人は言葉を仕事にしている割に自分の言葉、特に書き言葉が雑な人だった。乱暴な言葉遣いということではなくて、あんまり考えずに作文している感じ。ある年の梅雨時期にその人がブログだかTwitterだかで「湿度100%って、海の中かよ」というようなことを書いていて、当時やっぱり梅雨にうんざりしていた私は衝撃を受けた。多分、多分だけど書いた本人に詩的な意図は全くなくて、例の「湿度100%って水中じゃん」の意味でこう書いたんだと思うんだけど、海中と言われるだけでもういいよそれとも思わなくて、むしろ湿度100%のことを海中だと思いたくなった。100%は海中、90%はほぼ海中。息苦しいけど、海中ならちょっと楽しい。この表現が大好きでずっと大切にしている。

ここ最近日常に読書の時間を組み込むようになり、こりゃいいですねという表現に出会っては忘れ、ふとした瞬間に思い出してまた忘れたりしています。
夏は夜。梅雨は読書。最近読んだ本の話をします。

女の子

ちょっと前に北村薫の『スキップ』を読み終えた。北村薫は中学生の頃に少しだけ読んだことがあったのだけど、正直むずかしくて、わかったようなわからないようなという感触だった。しかし久しぶりに読んでみた『スキップ』がとんでもなく面白かった。本の中で生きている女性たちのなんと魅力的なこと!言葉のひとつひとつにいちいち感動して、ページをめくってしまうのを惜しんだ。

元々はお笑いライブの開場から開演までの時間にツイッターを見るのが嫌で(なぜなら、私は目に入るところに他人のツイッターの画面があったら絶対に凝視してしまうので、私のツイッターの画面もきっと横の人やうしろの人に見られているだろうという警戒心が働くため)、それなら読書でもしていたら格好もつくしいいじゃんと思って読書を始めた。電車の中や布団の中では相変わらずツイッターを見ていたので、読書が進むのはお笑いライブに行く日の15~30分だけ。『スキップ』はほんと~にちまちまちまちま読み進めていた。

すごいな~こんなことが書けてすごいな~と、マスクしてるのをいいことに、にっこにこしてしまう。すごすぎて笑っちゃうお笑い。『スキップ』は母子のやりとりが非常に鮮やかで愛おしい作品なのですが、巻末の解説を母子作家が寄稿してるのにもすごいな~そんなこともできてすごいな~と思った。本ってこんな楽しませ方もあるんだ。
思春期にほとんど本を読んでこなかったので、本が面白いということ自体が新鮮でうれしくて、バティオスの椅子で北村薫にデレデレになって、そんな感度がとろとろの状態でお笑いライブが始まるのも良かったです。うれしいものに囲まれている愉悦、私はうれしいものを選べているなぁという自己陶酔すらある。かわいいね。

その次は辻村深月の『かがみの孤城』を読んだ。

読みやすい文体なので、私って読書できるんじゃんと気分も良く、さくさくと読んでしまいました。人から借りたんで早く読んで感想言わなきゃなというのも手伝って、なんと電車の中や布団の中でも読みました。『映画ドラえもん のび太の月面探査記』が好きで辻村深月が気になっていたのでとりあえず一作品ですが読めてよかったです。

こうして読書記録を書くくらいには読書に慣れてきたんだけど、どうしても本より映画の方が好きで、映画で見たいかもと思ってしまう。読みながらこれ映画でどう表現してるんだろうとかも考えた。映画も見よかな。
みんなは映画と小説、どっちが好き?

私には鍵垢はあっても酔い病み垢はないのですが、疲れてる日くらいはある。

「Yes!アキトってどういう子にモテるの?」

先日ちょっと疲れてる日に本屋に入って、よし気分転換に本でも買ってやるわと思って目についてぱらっと見て面白そうだった米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』を買いました。これがまあよくて、友人にも絶対読んでほしくて、貸すねと一方的に宣言しました。友人に貸せるので買ってよかった。

耽美でありラノベでありお嬢!お嬢!お嬢!といったオムニバスでした。米澤穂信はお嬢が好きらしいです。他の作品にもしばしばお嬢が出てくるみたい。そういうの嬉しいよね。プロの物書きならその限りではないのかもしれないけど、少なくとも私は好きなものについて書く時が一番よく書ける。オタクがやることといえば文か絵ですが、絵もそう。絵を描くと恋心がバレてしまいますよね。米澤穂信の書くお嬢は美しく恐ろしくとても魅力的。ミステリーも気持ちよかった。

これがあまりによかったので米澤先生ってどんな人なんだろうと興味が湧いてググって、北村薫に影響を受けているみたいな記述を見つけて、へえ♪と思いました。
私は中学生の時父に薦められて北村薫を読みました。父の本棚には北村薫ゾーンがあって、当時そこから何冊か借りて読んで、制覇しないうちに読書に飽きてしまった。が、今ふたたび興味津々になった。
この度の『スキップ』もその本棚から借りていたのだけど、第一印象が「女の子の描写が素敵すぎる!」だったので、お父さんはこういう魅力的な女の子が出てくる本が好きだったのか……と気づき、複雑でもあった。登場人物が愛おしく愛おしく描いてあって、私とおなじ人間だと強く共感し、かと思えば憧れるような強さがあったりしてうれしい。お父さんもそう思う?

あと父の本棚には伊坂幸太郎もあって、私が最初におもしれ~と思った文庫本は確か伊坂幸太郎なのだけど、1年くらい前に『モダンタイムス(上)』を買って読んだときに、もちろん面白いんだけどなんか……いけすかないなぁ!と謎の不満を覚えてしまい、それ以来読んでいない。『モダンタイムス(上)』を読み切ったけど『モダンタイムス(下)』をまだ読んでないです。『モダンタイムス(上)』はR-1グランプリの2回戦を見に行った時に今日は長丁場だからねと思って開演前に買ったのだけど、よく考えなくても2回戦1日全部見る人に本を読む時間なんてないです。次の日以降読みました。
いつの間にか芽生えていた苦手意識にはまたいつか気が向いたら向き合ってみてもいいかも。覚えてないけど、もしかしたら私の嫌いな人が伊坂幸太郎を好きと言っているのを聞いたのかもしれないな。
モダンタイムスはもちろんタイトル買い。

『儚い羊たちの祝宴』があまりに良かったので、よく行く小さい図書館で米澤穂信を探したところ『インシテミル』だけがあったので借りた。素敵なお嬢も出てきましたがこちらは主人公が男性で、読み終えた時、男性作家が書く男主人公が嫌なんか私は、というダメ帰納的な感想が浮かんだ。気取った男主人公が気に食わないのかもしれないです。やだな。そういうわけじゃないといいのですが。というかそうなのだとしたら時間が解決する感覚のような気もする。

『インシテミル』は多分もっと基本のミステリー小説をひととおり読んでからの方が楽しめたのかもしれない。これは流石に映画の方も見るかとは思ってないです。逆に見るという手もあるか。

そして『インシテミル』を返して北村薫の『冬のオペラ』を借りました。本当はミステリーの基本を抑えておきたくて綾辻行人に興味があったのだけど、よく行く小さい小さい図書館には綾辻の文庫本が置いてなかった。次取り寄せて借りようと思う。

『冬のオペラ』の語り手は20歳の女の子なのだけど、やっぱり20歳の女の子のことをこんなに可愛くかつリアルなタッチで書けることがちょっと怖いとすら思う。女の子のこと好きすぎる。一人称視点の地の文の言葉が綺麗で丁寧、そして景色が良い。景色や音や空気を、20歳の女の子の感性が緻密に時にお茶目に綴ってくれるのがうれしい。小説より映画の方が好きだと言い張る私にも歩み寄ってくれるような情景描写がある。
こりゃいいや!と思うところが読んでて本当にたくさんあったけど、付箋貼りながら読んでないのでここが特に!と素早く言えなくて悔しい。今思い出したのは、白いチョークに黄色の粉がついて書き始め少し色が混じるところ。美しいあるあるだ。小説家って大喜利強いんじゃないか。

『冬のオペラ』では京都がとても素敵に描かれていて、おばた最高にはこれを書けないだろうなと思いながら読んだ。

最近おばた最高のnoteを読んでいる。2021年から継続的に日記を書いているようでとても読み切れないような量の良い文章がある。毎日絵文字大喜利をサボらないのもすごいなと思う。毎日何かをできる人はすごい。しかも毎日面白いなんて。
むつみさんのnoteも面白くて、

めっちゃ最高ズは二人とも読ませる力のある文章を書ける人たちなのだなあと思っていて(め最note新規)、さて……とネタを見たら大暴れ漫才をしていて面白かったです。

で、そのおばた最高は京都出身で、地元のことが別に好きじゃないらしい。
私も京都出身という知人に何も考えず「京都!素敵~👏」と言ったことがあるな……。

そういえば北村薫は埼玉出身らしく、私の父は埼玉の人でおじいちゃんの家は埼玉なのでなんとなく嬉しかった。そして米澤穂信は岐阜の出身らしく、私の母は岐阜の人で私も出生地が岐阜なのでこれもなんとなく嬉しかったのです。私は内陸の田舎の景色に愛着がある。坂本No.1がSNSに載せる地元の風景がめちゃくちゃ好きです。

私は出生は岐阜、育ちは関東で、当たり前のように京都への憧れなんかもあり、京都が美しい文章には心が躍る。

中学生の時に一度と、二十歳を過ぎてから一度、川端康成の『古都』を読んだことがあって、二度ともところどころ飽きて目が滑ってちゃんと読めたぞという感じはしていないのだけど、二度とも「綺麗」という強烈な印象が残った。
読書に慣れていったところでもう一度読んでみるつもりです。意味わかりきってないのにこんなに好きなので、『古都』を相当好きになれるポテンシャルがあるかもしれない。男性作家が書く女主人公が好きなんかて。俵山のやる女の子がめちゃくちゃかわいいみたいな話?

かわいい。

おばた最高は伊坂幸太郎を読むらしいです。
主催ライブのタイトルが洒落ていて憎いねと思いました。これはギリ読んだことある。

架空の係数

北村薫を読んでいくぞ~と思い、お父さん『空飛ぶ馬』(北村薫のデビュー作)貸して~と本棚を覗いたら、『空飛ぶ馬』とそのシリーズ、の隣に伊坂の新刊、の隣に『旅のラゴス』が!あら!

ちょっと気になっていて、本屋や図書館で出会えたら読もうと思っていたのだけど、小さい本屋さんや小さい図書館ではなかなか出会えず保留状態になっていた。なんとお家で出会えました。『空飛ぶ馬』は一旦置いておいてこっちを読むことにします。

筒井康隆『旅のラゴス』、なんで気になっていたかというと、坂本No.1が自主ラジオでたどたどしくも熱量で以て紹介していた本のうちの一冊だったから。

坂本No.1は本を読む人である、ということを踏まえてラジオなどを聴いていると、確かに語彙力や想像力が豊かで面白い(ただ語彙力や想像力はたとえばひたすらお笑いを詰め込む人生でも身につきそうなものかとも思うので別に関係ないかも)。しかしどうもその豊かにインプットされた情報の出力の方が拙く、そのアンバランスさが「らしさ」、坂本文法だなあと私は思っている。
架空の物語に現実の理屈で立ち向かう感じがドリーマーズっぽさないしは坂本っぽさで、理屈は確かに正しい(少なくとも彼の中で筋が通っている)のだが大声で早口で話の組み立てが心もとないのでしっちゃかめっちゃかなツッコミというキャラクターとして輝いていた……んじゃないかな~ぜーんぶ想像ですが。
今のスタイルはあまり言葉数は多くなく置くようにはっきりと突っ込むので、大声が正しさとして届く。面白い。顔も面白い。TCクラクションを見に行くとつい下手側に座ってしまうのですが、絶対下手側の方が良くないですか?M-1決勝の審査員席が下手側なのも多分、「良い」んだろうな…知らんけど……私はコントしてるTCクラクションが好きという宗教でやらせてもらってるので……。
ドリーマーズの漫才で「架空の係数」が出てくるネタがあってへえと思ったことがあるので、こないだのわらふぢとTCが新ネタをたくさん見せてくれるツーマンライブでやたら数学の要素がある漫才におやと思いました。理系なのか、意外と。
坂本さんは表情や大声がとんでもなく華やか、古家さんは表情や仕草にとんでもなく色気があります(顔ファン)。私はTCクラクションに大恋愛をしている。

さて、敢えて上をなぞるように書くなら、『旅のラゴス』は架空の世界を現実の倫理で旅する小説です。
見たこともない世界をことばの連続だけで読み手に想像させる、しかもその世界観こそがこの小説の醍醐味で、まさに映像にしがたい部類の作品なのかもしれない。
上述のわらふぢTCツーマンに行った日はちょうどこれを読んでいたのですが、1本目がTCのファンタジー要素のあるコントだったんで、行きの電車の中で知らない世界を旅していた時間から、滑らかに続く微妙な非現実を嚙みしめることができてよかった。

めっちゃ余談なのですがライブ前にカレー屋さんでご飯を食べまして、

これ全部食べたら満腹すぎて一歩も動けなくなり、これ一歩も動けないって…動けない動けない…と呟きながらローソンに向かい発券、一歩も動けないままユーロライブに向かいました。旅のラゴスを読んでいる間とライブを見ている間は自分が一歩も動けないことを忘れられました。終演後ふと気が付くと余裕で胃が荒れていましたが、ライブがすごく楽しかったので足取りも軽くスキップで帰った♪

私は男性ブランコの音符運びはあの漫才という形式が最上級だと思ってて、音符の模型が現れたり絵になったりしても、もちろんそれはそれで違う良さがあるけど、みんなで男性ブランコと一緒に架空の音符を視る楽しさには敵わないなあと思う。
Yes!アキトのギャグにも無限に想像の余地があるのがいいもんね。
まあでも実写のロング魚焼きグリル見せられたらそれはそれでめちゃくちゃ笑うだろうな……という、これも想像の域なのですが。

TCクラクションが各所で「面白すぎ」になっている漫才にも、見せてないのにみんなが同じものを見てることで生まれるパワーがありますよね。

ラジオがけっこう好きで、ラジオドラマのことも好きで、音の力でどんな無茶なSFでもできちゃうところが本当に面白いねと思っている。いっときラジオドラマって面白すぎるということに気づいて、いろいろ聴き漁っていたことがあるのだけど、「チョウたちの時間」という作品がかなり印象に残っている。
音と言葉で世界が広がるのが面白いし、ナレーションが真面目な声で全く意味の分からないSF用語を羅列しているのが面白すぎて笑い転げた。内容は全く覚えてない。とにかく大規模なSFだった。これはアルコ&ピースのオールナイトニッポンの話でもありますね。

あらすじ本当に面白い。こういうのに弱い。

本より映画の方が視覚的に情報を提示してくれるのが自然でわかりやすい感じがして好きだけど、ラジオのどんな風景でも想像させられる強さも大好き。
もしかして私は音が好きなんですかね。

~おすすめラジオのコーナー~

東京03とゲストによる新作ラジオコントが毎週聴けてめっちゃすごい番組です。ゲストが芸人の回はゲスト本人がコント台本も提供することが多いんですけど、ラジオじゃなきゃできないファンタジー設定のコントをやってくれる回とかめちゃくちゃうれしいんですよ。
今この番組で大阪の若手芸人を数珠つなぎ式に紹介するというシステムが続いていて、ビスブラ→ロコディ→ニッ社→ハイツ→うただと来て次は真輝志が台本持ち込んで4人でラジオコントするらしいです(収録自体はもう済んだらしい)。すごすぎ……大阪ばっかりずるくないですか??東京若手も数珠つなぎしてほしい。怖すぎるか。活動拠点が大阪ってくらいの距離感がいいのか。うただの回、良かったですね。

マーメイド族vsブダイ

海の中の架空の女の子といえば人魚姫ですが、先日好きなギャガーがダブルマーメイドになっていました。

番組を見てないとひとつも意味が分からない台詞だけど、番組を2周見てもひとつも意味が分からなかったです。

ファンタジーアドベンチャー映画こと冒険少年、めっちゃくちゃ面白かったですね。冒険少年ほどの大きな力が鬼越トマホークよりも怪奇!YesどんぐりRPGのことを理解していて面白かったです。

わかってなさすぎるシーン
(Yes!アキトのモテ方を田渕と同類と捉えようとしている)

あんなに素晴らしかった映像も2週間でTVerの配信期間が終了してしまいました。一生配信してほしいよねえ。10年後に怪奇を好きになった人はどうすればいいのよ。
録画をDVDに焼いて持っておきます。もしこの古代遺跡を発掘した未来のオタクが冒険少年を見られない悔しさに泣いていたらなんとかして私に連絡してみてほしい。『サツマカワとアキトが島の植物モンスターに捕まってしまった』映像を、時を超えて一緒に見よう。

そんなダブルマーメイドがエッセイを書いていたので読みました。読んで良かったです!書ける人だから応援してるわけじゃないけど、応援してる人がこれくらい書けるとやっぱりうれしいな……。

↑同じ雑誌の中に北村薫先生もいる!

Yes!アキトのnoteがすごく好きで素晴らしいと思っていたのだけど、前に友達に勧めたら読みづらすぎる!と怒られて確かに!と思った。集中力欠如な文章なのである。Yes!アキトのラジオもこれに似てて、話の途中に出てくる単語単語に脊髄反射でボケを連ねていってしまうので話が全く進まない。本当に進まない。調子がいいと今あなたが想像している3倍進まないです。しかもサンプリングみたいなボケが多いので場合によっては何言ってるのかまったくわからない時間がある。私はピン芸人の自主ラジオなんてこれくらいボケててほしいので嬉しい。ピン芸人が全くボケない自主ラジオを聴いてカルチャーショックを受けたことがある。

文章にこんなに人柄を載せられるのも素敵だと思う。いずれにせよ天賦の才ですよ。オール讀物のお仕事もnoteが評価されて決まったらしいです。Yes!アキトは散らかってる文章も散らかってない文章も書ける。
いつか私も谷崎潤一郎を読んだら感想とYes!アキトの話を同時にしようかな、Yes!アキトも痴人の愛読んで待っててよ。

アキトがマーメイド族だった事を思い出して海に帰っちゃうことを心配するサツマカワRPG
(TBS『アイ・アム・冒険少年』2023/7/3)

さて、俺が愛したピン芸人といえば、なのですが。

↑何を引用しとんねん
この男はずっとふざけている。

好きな漫談家が10年前の相方とコンビを再結成した。
私もあなたも目を回したこの急展開ですが、そのご報告にあたるラジオでもふざけていてよかった(芸人のラジオ、絶対ふざけててくれ)。

ちゃんと説明も果たして、でもふざけてる、というのをピンでこなすバランス感覚がある。てかこのおべんとばこ一人ラジオはほんとに明るくて、素直で嘘つきでめちゃくちゃ良いです。
質問メールが来たら質問から逸れないまま愉快エピソードで答えられるのも器用でうれしい。うれしいな~~~。え、めっちゃうれしい。

口が脳に追っつかないみたいなタイプの早口なの一人ラジオの時はそんな感じないんだけど、↑この回はめちゃくちゃ際立っててびっくりした。すーごい喋る。遮る転ぶ。人間っぽい。コンビであることのわかりやすさってこういう……?

↑この回仲が良くて良いです。おすすめ。組みたての空気の良さ。

オンリー2、まだ10分(10分!)のネタを2回しか見てないけど、見ごたえがありそう。うおお
10年前不仲の折に出来たネタを10年越しにやったり、既存の漫談をベースに漫才をしたりしている。おもしろ……。なんだか二人とも余裕があって、いっぱい喋るしきゃらきゃらと屈託なく笑う。漫才も平場も賑やかで眩しいです。夏そのものかと思った。
こんな2人が10年前は冷戦状態で解散してるのもすごい。
おべんとばこは同じネタを漫談にも漫才にもチューニングできる最強人間になってしまうっぽいです。

↑「10年前に奥村と喋りたくなさすぎて作った『一度も会話しなくていいネタ』を10年ぶりにやった」という話をしている回。こんなに面白いことはみんなもっと面白がった方がいい。

オンリー2でパブサをしている。「secret base〜君がくれたもの〜」に気づいたツイート面白すぎる。私が思いつきたかった。
人によっては聞くだけでわんわん泣いちゃう曲だろうに私はめっちゃおもしろい曲になってしまった。

君と夏の終わり 将来の夢 大きな希望 忘れない
10年後の8月また出会えると信じて

「secret base〜君がくれたもの〜」/ ZONE

おもしろすぎる(※オンリー2は10年前の8月に解散した)。

あとオンリー2パブサでは日々各所で2回目のオンリーイベント(○○オンリー2)が開催されていることも知ることができるのですが、いろんなオタクのパワーを感じることができてけっこう元気が出ます。2回目があるってことは界隈の勢いか個人の情熱があるってことなので相応の熱気がある。これはなかなか楽しい検索ノイズですねと思っています。
俺たちも目指すか、オンリー2オンリー2を。

言うまでもなくこの記事梅雨真っ盛りの6月に書き始めてるんですけど、己の遅筆を楽しんでいたらオンリー2が季節を駆け抜けていくのでびっくりしました。
記事って寝かせりゃいいってもんじゃないんですね。うどんの生地はこねたあと寝かせるのに

何かと私が楽しくなる世界であってくれるので、こんなに私のために創世してくれなくても(笑)とヘラヘラしている。
オンリー2のこれから、おいらが見なくて誰が見るってんだい!
まじで。

翌朝、まだ暗いうちから集団が出発し、おれは少しあとからスカシウマに乗って彼らを追った。スカシウマ一頭に子供と荷を乗せてサルコとボニータがおれを追ってきた。そのうしろからは夏が追ってきた。

筒井康隆『旅のラゴス』

そのうしろからオンリー2が10年前のエンジン積んで走り出すのを見ています。
入梅マーメイドの旬も過ぎて、海の中が明けてしまったらしい。
もう逃げ場がないくらい夏だ!

おわり


レ・ポワソン

本編に入りきらなかった日記群

①info
とにかくカレンダーを見たかったのでカレンダーを作りました。

今後も気が向く限り更新していこうと思っています。よかったらご参考にしてください。まじで明日から全く気が向かなくなる可能性もあって最悪。
Twitterでinfoを開設する気持ちはないので(なぜなら継続する自信が本当~~~にないので)是非あなたが開設してください。これを読んでいるあなたです。

😔

②旧どつ

ヒプマイエアプなのですが私はこれを見てうおおお!!と思う基盤がめちゃくちゃあるのでうおおお!!と思いオオサカのオタクに連絡を取りました。オンリー2を紹介したら『同一視』という単語が含まれたメッセージが返ってきてめちゃくちゃ面白かったです。

私この1ヶ月ずっとオンリー2の話をしてるので既にかなりの回数オンリー2の名を呼んだんですけど、正直まだ全然呼ぶたびに面白いです。赤ノ宮の時と一緒。赤ノ宮?オンリー2??

どついたれ本舗とオンリー2、ちょうど同じくらいダサいかも。

おもしろいなと思ってスクショしたらフォロワーもスクショしてて笑った
多分この世に何枚もあるスクショ


これはお笑い界隈理解オタクが旧どつを考察してくれている記事なのですがめっちゃ面白かったです。大阪34期なんだ。
白膠木簓、当然プレイヤーチェンジをしたことがあるんだろうな……。

③ほがらかつばさ旅行
5月の新ネタ9本ライブを配信で見て、強みを生かし合う良い3人コントをしていてとてもよかった。もっと見たい!と思った。
黒髪の曲者揃い感がアニメの生徒会みたいでかわいい。優秀で顔が広くて嫌われてはないけど友達は少なそうな感じとかも生徒会(めっちゃ勘で喋ってます)。

ほつ旅があらかわ遊園に行くYouTubeも良かった。またどこかに行ってほしい。

食事シーンで徳原旅行しか上手くいってなくて面白かったです。

あー
あーあー
あららら
おばた最高(カメラマン)もヘッドホン落として拾ってもらってた

あとこれ

これ本当にいい単独ライブなので単独ライブが好きな人に見てほしいしそうじゃない人もこれを見たら単独ライブが好きになるかも

④漫談家の雄
今最もアツい娯楽は漫談 これはマジ。
結局のところ人間は一人で生きているので、一人が持つ力を見ると勇気が出ます。
先日の漫談家の雄でも街裏ぴんくに「あなたたちも漫談家なんですよ」と言われた。おべんとばこは「え!みんな漫談家なの?すげー!😄✨」と言っていた。違うよ。

先日の漫談家たち♡
1月 ぴんくさんのスーツの触り心地の良さに気が付く漫談家たち♡
10月 自撮りする漫談家たち♡

うわーーーマスクがなくなってる……!

次回は8/21(月)

⑤新ギャグ50ほん

これほんとにすごいんだから

⑥アンスリウムレッド

8月の事務所ライブ、おべんとばこはコンビ3ピン3の計6本ネタやるらしいです。
今が一番面白いとしても、これからもっと面白くなるとしても、どっちにしろ今を見ておいた方がいい。
取り置きがおすすめ。
てか2倍お笑いするならチケットバックも2倍もらってほしいんだけど

⑦組み直しアラカルト

↓栗毛に乗ったネタ書ける花嫁ボケ

(TBS系『サンドウィッチマンのZOO-1グランプリ』2023/1/31)

芸歴重ねてからの組み直しといえばマイアミバスケットボールクラブがとても気になってる。明らかに全員が強い。ワクワクする。

全員がネタ書けるボケこと怪奇!のネタいっぱいやるライブ「ネタ川する康」を配信で見たんですけど、三人組としての色が強くなっている気がして楽しかった。トリオコントが好きなので、怪奇!がトリオコントをやっていることに興奮してしまった。3人の中の誰かっぽい、ではなくて、怪奇の色って感じの

⑧これ

年始から梅雨入りまでに見たお笑いの映像の中でいちばん心が動いた

⑨てかみんなの好きな本も教えて


途中で貼ったキャプチャの動画


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