【機巧】構築メモ

概要

2023/7/30開催の145CSにおいてオンリーワンデッキ賞入賞を目指すべく組んだ際のメモです。メタゲーム関係ない話が多いですが、《機巧狐-宇迦之御魂稲荷》あたりは他のデッキでも何かヒントになる…かも。
(未採用カードも含めて書いています)



【機巧】デッキサンプル

詳細テキストなどはこちら(CDB)

オンリーワンデッキ賞ゲット~~~
無事目標を達成できました!
ちなみに戦績は2-1-1。普通だな!

デッキ概要

後攻を選択して「壊獣」で相手盤面を崩しながら《機巧蛇-叢雲遠呂智》や《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》《トポロジック・ゼロヴォロス》の豪快なパワーで突っ切るデッキ。《機巧狐-宇迦之御魂稲荷》とのコンボを狙うため《妨げられた壊獣の眠り》が入っています。
機巧モンスターは属性と攻守がバラバラなため、《スモール・ワールド》でつながりやすいのもポイントです。機巧を別の機巧に交換するほか、壊獣や《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》《幻銃士》など臨機応変なチョイスが可能です。
《機巧蛇-叢雲遠呂智》《強欲で貪欲な壺》使用の関係でデッキ枚数が多いです。ただ、50枚ぐらいに絞ってもよかったかなとは思います。

主な機巧モンスター

まえおき

このページでは、「攻撃力と守備力の数値が同じ機械族モンスター」をまとめて「機巧モンスター」と呼ぶことにします。
《機巧蛇-叢雲遠呂智》《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》はもちろんですが、
「機巧」と名がついていないモンスター群も含んでいます。
例:《アンノウン・シンクロン》《R-ACEファイア・アタッカー》など

《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》

トコヨウズメノナガナキ

《ローンファイア・ブロッサム》もどきな効果もありますが、墓地の自身を除外することで裏側除外のカードを回収する効果が大きな魅力です。《機巧蛇-叢雲遠呂智》《強欲で貪欲な壺》で除外されたカードから攻め手を探します。
従来から能動的に墓地へ送るために《転生炎獣アルミラージ》をリンク召喚したり、自身をリリースするためにレベル1機巧をデッキに用意して~など準備が必要でした。今回の構築だと《アンノウン・シンクロン》がその役割で、《機巧蛇-叢雲遠呂智》《強欲で貪欲な壺》でデッキから除外されるリスクが付きまといます。
現在は新たな選択肢として光闇レベル8とくっついて《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》のシンクロ召喚を狙えるのがポイント。《機巧蛇-叢雲遠呂智》と並べてアンヘルをシンクロ召喚、その後裏側除外からカードを回収して~というシンプルに強い動きが可能です。
墓地に送るためにこのカードに召喚権割きたくね~というのが今までの本音でしたが、アンヘルを出せることで許容できるレベルになりました。

そもそもこいつ自体がつよい

他のレベル1機巧候補としては《SRアクマグネ》《D・テレホン》などがあります。今回は結局エクストラの枠的にパスしましたが、特にアクマグネは後述にもありますが《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》とひっついて《フルール・ド・バロネス》になるのがアツイです。

《機巧蛇-叢雲遠呂智》

ムラクモノオロチ

いちばん有名な機巧モンスター。
(デッキ枚数があれば)手札・墓地から容易に特殊召喚でき除外枚数を増やしてコンボを狙うキーカードの一枚。手札コストとしても使いやすく、まずはこのカードにアクセスしたいです。
このカードの複数回使用を考えているため、デッキは50枚以上がいいかな~と考えています。加えて《強欲で貪欲な壺》まで狙ってますしね。
相手ターンでも出しやすいため、0ターン目の妨害として《ホップ・イヤー飛行隊》や《深淵の獣バルドレイク》を絡めるのも候補です。

《機巧狐-宇迦之御魂稲荷》

ウカノミタマノイナリ

「デッキからモンスターが特殊召喚された場合」をトリガーとして特殊召喚され、相手モンスターに依存して同属性で攻守が同じモンスターをデッキから特殊召喚できます(機械族でなくてもOK)。
①展開札として
このデッキでは自力でデッキからモンスターを特殊召喚して、稲荷を自発的に使用することを目指しています。
今回の構築だと《妨げられた壊獣の眠り》《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》《白の聖女エクレシア》をトリガーにできます。他には《ブンボーグ003》《緊急ダイヤ》、禁止カードだと《水晶機巧-ハリファイバー》《サモン・ソーサレス》も該当します。デッキは完全に変わりますが最近気になっているのは《Concours de Cuisine~菓冷なる料理対決~》。
②メタとして
最近あまりにも能動的にリクルートするテーマが増えたのでコンボパーツを用意しなくても使える機会が出てきています。追加で出せるモンスターで封殺はできない印象ですが、地味めな効果ダメージとモンスターの頭数やリソース確保で後手捲りを狙っていきたいところ。

・稲荷で出せるカード

★:採用したもの
機巧モンスターは全部出せるのと、《エフェクト・ヴェーラー》とか《D.D.クロウ》も出せます。バニラではあるものの壊獣との絡みで《サクリファイス・アニマ》になるのは見逃せません。

共通:「結界像」(《烈風の結界像》は禁止カード)
…同属性の結界像呼んでも仕方ない気もするが、相手先攻で出しておくと攻撃はされないので案外有効な気もする

光:★《妖眼の相剣師》★《白の聖女エクレシア》
闇:★《機巧蛇-叢雲遠呂智》《妖醒龍ラルバウール》※
※ラルバウールは後述。ビーステッドにつなげる
炎:★《R-ACEファイア・アタッカー》
地:★《機巧狐-宇迦之御魂稲荷》(同名も出せる)★《応戦するG》※
※応戦は自身の効果でないと除外効果は適用されないため、実用性は低め
水:《霧の王》《水晶機巧-シトリィ》
風:★《機巧牙-御神尊真神》※《SRアクマグネ》
※機巧牙の効果から《エフェクト・ヴェーラー》とかサーチ

・《妨げられた壊獣の眠り》+稲荷

このデッキのおおもとのコンセプトは《妨げられた壊獣の眠り》でデッキから壊獣を特殊召喚したのをトリガーに《機巧狐-宇迦之御魂稲荷》を出してコンボすることです。
全体除去しつつ展開を広げることができ、相手側の壊獣を除ければワンターンキル達成は容易となります。
色々展開もできますが、シンプルに《サクリファイス・アニマ》を出せる《エフェクト・ヴェーラー》《アンノウン・シンクロン》を呼び込んで8000打点用意するのが複雑になりすぎずよいと思います。
例:自分の《怒炎壊獣ドゴラン》+《機巧狐-宇迦之御魂稲荷》+相手の《多次元壊獣ラディアン》を装備した《サクリファイス・アニマ》の場合
→3000+2250+2800=8050

(没案)《SRアクマグネ》採用
①妨げで相手に《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》あげる
②稲荷でサンダーザキングを指定して光属性の《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》特殊召喚
③ナガナキ効果で自身リリースして《SRアクマグネ》特殊召喚
④アクマグネ効果でサンダーザキングとひっついて《フルール・ド・バロネス》シンクロ召喚

《機巧伝-神使記紀図》

カミツカワシメノキキエ

フィールド魔法。自分ターンに1度、デッキを上から3枚めくって機巧モンスターがあれば手札に加えます。
まず、【機巧】で機巧伝は必須とは思っていません。短期決戦だけ考えるなら1枚不確定サーチのカードはあまり強くなくて、後引きの《ライトニング・ストーム》《無限泡影》が腐るリスクまであります。今回は《機巧狐-宇迦之御魂稲荷》を加えられたら速攻、それ以外はミッドレンジぐらいの気持ちで、機巧伝の複数回使用を視野に入れています。
当たり前ですが機巧モンスターの比率が下がるほど期待値は下がります。今回機巧モンスターの比率は16/53で30%ぐらいです。機巧モンスターを増やすと召喚権がけっこうダブつくので増やせばいいってだけでは済まないのが難しいところ。あと《機巧蛙-磐盾多邇具久》とコンボで機巧モンスター確定サーチできますが、やってることあんまり強くない気がする…。

その他カード(未採用含む)

テーマ外のカードもけっこう採用しています。《スモール・ワールド》のおかげでフル投入しなくてもデッキが成立しちゃうのがファンデッカー心をくすぐります。

《幻銃士》

最近の推しメン。
レトロなカードながらトークンでリンク数を稼げるのがシンプルに強いです。
最大の魅力は、残りデッキの状態に依存しない効果の性質にあります。デッキをどんどん除外していくデッキなので、似たタイプの《ブンボーグ003》だと効果が使えないリスクをどうしても背負ってしまいます。混戦になっても素直に運用できるところがお気に入りです。
トークンを並べて、《トポロジック・ゼロヴォロス》で打点を稼いだり、《I:Pマスカレーナ》で盤面をかき回すのを目指します。

単体でも1体銃士トークンを出せる最低保証があり、《リンク・スパイダー》経由で《S:Pリトルナイト》が出せるのは大きな強化ポイントです。
とはいえ基本的には《幻銃士》+1体からスタートしたいので、《機巧蛇-叢雲遠呂智》《白の聖女エクレシア》《ダイナレスラー・パンクラトプス》などと合わせて出したいところ。「ビーステッド」との相性も良好で、リンクのほか闇+闇で《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》が狙えます。

あと効果が無効になっても《厄災の星ティ・フォン》で最低限のごまかしができるようになったのもポイント。止まったら即終了みたいな評価だったカード群も見直してみるのがよさそうです。

《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》

《機巧蛇-叢雲遠呂智》との相性がよく、シンプルに高打点が期待できます。《無限泡影》が直撃するので、他で踏みながら出したいけどなかなか難しい。召喚権の食い合いがあるのと《スモール・ワールド》の存在によりフル投入まではしなくていいかなと思いますが、1枚だと心細いかも。

《妖醒龍ラルバウール》

コンボパーツとして魅力的な1枚。攻守が同じなので先述の《機巧狐-宇迦之御魂稲荷》から呼び出すことも可能。
自身を対象に「ビーステッド」を呼び込めるのがポイントで、闇属性が横並びするため《深淵の獣バルドレイク》が使いやすくなります。
あと《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》との選択肢として、ラルバウールと《深淵の獣マグナムート》でサーチ可能な《破壊竜ガンドラ-ギガ・レイズ》の採用を最後まで検討しました。

かっこいい。ダイーザとは上昇値と相手の枚数も数える点が異なる

結局単品で動きづらいのと、ビーステッドメイン採用がメタに適しているかが不安だったのでラルバウール自体やめちゃいましたが、好きなギミックなので遊ぶときには入ってくると思います。先述の《妨げられた壊獣の眠り》+稲荷のコンボで出すといろいろ広がりがあります。

《強欲で貪欲な壺》

レリーフ(RC04)がすき

強力なドローソース。《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》の打点への貢献や、コストの裏側除外カードを《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》で利用できるのはこのデッキのセールスポイント。制限解除してほしい。

《スモール・ワールド》

レリーフがすき

機巧モンスターは属性と攻守がバラバラなので、機巧を別の機巧に交換することが可能です。他のカードについても属性合わせなどでつなげるのが容易です。
他のデッキでもよく採用される《怒炎壊獣ドゴラン》はこのデッキでもとても相性がよく、《機巧蛇-叢雲遠呂智》《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》《灰流うらら》へつながる優秀なパイプ役です。

《隣の芝刈り》

開き直ってデッキ枚数を60枚にするのも一考の余地があります。
が、墓地送りたいカードは意外と多くなかったりもします。

《サクリファイス・アニマ》

壊獣を装備して打点を稼ぐ要員として、キーカードといってもいいレベルの1枚。
《S:Pリトルナイト》の素材としても便利になりました。

《トポロジック・ゼロヴォロス》

エクストラから引っ張ってこれる《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》。
上昇値もそこそこで8000以上は簡単にクリアできると思います。
全除外効果もあって強力ですが、だいたい裏目があります。
あと、《厄災の星ティ・フォン》にめっぽう弱いです。先に除外で逃げたとしても帰還効果すら発動できないので、早期決着を狙いたいですね。

おわりに

難しい展開プランはなく、《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》《トポロジック・ゼロヴォロス》での一発が爽快なデッキです。ぜひ使ってみてください。
レアリティもこだわることができ、光る機巧をレリーフでそろえるのは楽しかったです。レアコレ(RC04)収録カードが多く、《強欲で貪欲な壺》《スモール・ワールド》がレリーフにできたのも嬉しいですね。次はヴェーラーうららGが…と、どんどんレリーフにできちゃうのも恐ろしいところ…。

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