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岡城

岡城とは

岡城は大分県竹田市にあるお城で,多くの人は聞きなじみのないお城だろう。しかし、滝廉太郎の「荒城の月」のモデルとなったお城といえばピンと来る人も多い。岡城が現在の形になったのは江戸時代(寛文年間)であると考えられている。現在城内には石垣しか残されていない。というのもこのお城は明治時代に出された『廃城令』の影響で残っていた櫓などすべての建物を壊してしまったからである。建物は一つも残っていないが、石垣のほとんどは残され多くの人を魅了している。今回はそんなお城岡城(別名臥牛城)について書いていく。

城内散策

岡城の大手門への道を進むとまず現れるのは急勾配の階段である。この急勾配な坂も落城を防ぐ工夫の一つである。階段の端にはアーチ状の石で構成された石垣がある。これも岡城の特徴の一つで「かまぼこ石」とよばれている。

大手門への階段(左)と大手門石垣(右)

階段を抜けると正面には大手門が待ち構える。現在は石垣のみになっているが当時は石垣の上にそれぞれ櫓が建っていた。梁の位置などの関係で西洋式城郭に見られるような石垣の積み方になっている。

大手門を通り奥に進むと三の丸・本丸部の入り口が見えるようになる。本丸は切込接(キリコミハギ)と呼ばれる工法で石垣が組まれている。切込接は隙間なく石同士で組み合わさっているのが特徴で、1600年以降に登場した比較的新しい工法である。岡藩の築城技術の高さがうかがえる。本丸には鐘櫓や太鼓櫓があり、有事の際には銅鐘が打ち鳴らされていた。

太鼓櫓跡・鐘櫓跡

さいごに

岡城は紹介した場所以外にも、家臣や領主が出入りをしていた近戸門跡や古田織部の弟で岡藩の家老を務めていた古田重則の家老屋敷あとなどほかにも見どころがたくさんのお城なので近くまで足を運んだ際には是非足を運んでみてはいかがだろうか。


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