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初・頭突き

猫の頭突きの破壊力は猫を飼ったことのある人なら分かるだろう。
丸い小さな頭が押し付けられると、それが乱暴であればあるほど人間は脳に幸せ汁が溢れる。なんなんでしょう。

さちに向かって腕を伸ばし、手を軽くグーにして下向きにクイクイ、とすると必ずのしのし!と歩いてきて頭突きをした。教えた訳でもないのに、おいで〜と言ってそうするとどうしてもそこに向かって頭をぶつけてしまう、という感じだった。
訳の分からない理由で大声で鳴いてるさちを呼んで宥めるのに便利だったし、そんな条件反射が哀れ…って気もしたけど、さちもわたしも喜んでやっていた。かわいかった。

さちに教えていないので、教え方は分からない。教えるものなのかも知らない。
千代が今朝わたしの手に向かってドーン!と頭突きしてきた時は驚いた。猫の本能なのか?変わった本能だな。

千代の初・頭突きは、撫でても身体を強ばらせなかったので保護主さんから聞いた「お尻トントン好きですよ」を思い出してやってみたら、甘えた声で鳴いて転がったあと。頭突きをし、身体をわたしに擦り付けた。

昨日までは近寄ると身構えて(フー!は言わなくなった)、撫でても(意識を遠くに飛ばしています…)という感じだった。グーグーいっても、嬉しいグーグーではなく平常心を保とうとするグーグーかもな、と思っていた。

それが頭突きか〜!と嬉しくて、カートに入れっぱなしだった首輪と迷子札を買った。

まだまだわたしのいる時には歩き回ったりトイレやゴハンもほとんどないけど、すこーし光が見えた気がする。

そんなことをTwitterに書いたら、たくさんの人が一緒に喜んでくれた。そして、「千代殿」「千代姫」など呼ばれていた。名前の影響だな。千代、ほんとに千代って顔してる。

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