アクセシビリティ勉強会でのメモ

先日、都内でwebアクセシビリティの勉強会に参加したので、忘れないようにメモ。

アクセシビリティ対応の対象は場所だけでなく、情報や物も含みます。

アクセシビリティの向上に取り組むというと、何か障害を持った方への対応というイメージがありますが、それだけではありません。

アクセスする対象が同じでも、対象にアクセスできるかどうかは、環境やその人の持つ特性(見る能力、聞く能力、理解する能力、操作する能力)等によって異なります。

例えば、メガネを忘れた…。一時的に手を怪我した…。暗いところにいる…。騒がしい…。そもそも難しい言葉が使われていて理解できない…等

アクセシビリティを向上していくことは、障害者や高齢者だけでなく、アクセスできる人の母数を増やし、多くのデバイスや環境に対応することが可能になります。

国内では、まだ対応しといたほうがいいんじゃない?…な印象ですが、世界的に見るとwebアクセシビリティの確保を義務化しているところが結構あります。

アメリカではamazonやNETFLIX、Bank of America等、アクセシビリティを巡る提訴が増えているようです。

参考:Website Accessibility Lawsuit Filings Still Going Strong | ADA Title III

世界初の訴訟事例としては、シドニーオリンピックが知られていますが、東京オリンピックのサイトを見ると、アクセシビリティについての方針が、目立つところに配置されています。

参考:Sydney Olympics Website - A Cautionary Tale of Inaccessibility | Web ...
参考:東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

日本では、2016年から障害者差別解消法が施行され、利用者からの改善要望があれば、個別で対応という事らしく、あくまでも努力義務に留まっているようです。

スマホ以降、色々な文脈を想定して、デザインを行う場面が増えてきているけれど、アクセスしやすいかどうかは、サービスの良し悪しを測る土台になるので、今後、理解を深めていきたいと思う。

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