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サブスクは天国か地獄か

 サブスクで音楽を配信されるようになり、人々はCDを買わなくなった。もし買ったとしても開封せずにサブスクで聴くという人も多い。

 サブスクは良くも悪くも皆に平たく分配される。1回再生されると0.3〜0.5ドルってどっかのサイトに書いてあったから、2回で1円くらいだろうか?

 川本さんがブレイクした1990年代に音楽を作るとしたら、スタジオ借りてスタジオミュージシャンやらミキサーさんにお金払って、1曲作るのに何十万、若しくは何百万もかかったものもあるかもしれない。そんな音楽の作り方では元をとって儲けを出すには相当再生されなくてはいけない。

 しかし、今のミュージシャンは宅録環境を備え、ミュージシャンが居なくても質の良い音源が沢山あるし、中にはiPhone一つで作った曲がSpotifyの世界ランキングに入って来たりする。元手がかかってないのだ。

 でも、宅録じゃ外の音とかいろいろ音楽以外の音が入ってしまうではないかと思っている私の価値観は置いてきぼりで、世界的アーティストでも、同居人の作業音が入っているけど逆にそれがいいと世に出しているのだ。 

 ピカソがカンバスに着いた土の汚れを取らずに完成品とした事に岡本太郎が衝撃を受けた様に、日本人が小綺麗に仕上げようとしている中、世界的アーティストは小さいことを気にしないし、大衆がそれでいいと評価していると云うことだ。

 もし大衆が音の良さを望むのであればデータ量の少ないCDを売り続けるはずがない。映像の分野ではVHSがDVD、Blu-rayと良い映像を求めて規格が移り変わっているのに、音楽CDは40年以上同じ規格だ。去年はLPがCDの売り上げを追い抜いたそうだが、音質を求める人はLPや再生機材にお金をかけて音楽を聴いている。

 Blu-rayのデータ量があればレコードの音質より良い音源を収録できるのでは?と思うが・・・話が横道にそれた。

 サブスクを天国にするか地獄にするかは、いかに低予算で曲を作り、飽きの早い大衆へコンテンツを供給し続けられるかが鍵になるのではないか?

 誰かメジャーではないサブスク成功者を研究して、秘密を探りたい。

 

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