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『メスとたましいのブログ』第30ターン;悪意がないと自分だけが思っている善意

 こんにちは。獣心力の『メスとたましいのブログ』です。

 先日、仕事上のアポの30分前にお客さんから「今から車で出発する。でも道が混んでいるので(アポの時間から)30分間遅れる。」と言う電話が入りました。その地域のその時間の道路状態を考えると、一時間ではまず難しい、よほど上手く抜け道を使わないと実現できないだろうと瞬間的に考えましたが、こちらとしては「急がずゆっくりと運転なさってください。」と言うほかはありません。結局来られたのは最初の約束の時間から2時間弱後でした。

 気持ちはよく分かります。相手の心理的負担を少しでも軽減するために、もしくは自分のミスを極小化させるために、できるかできないかのギリギリの約束をしてしまうというのは誰だって一度や二度はやったことがあるはず。。。

 ただし、約束をされた側は「実現難しいやろうな。」と思いつつも、何となく期待はしてしまうもの。「たかだか30分や1時間のロスやん。」と考えてしまうのはあくまで「待たせている側」の話であり、「待っている側」はそれこそ大袈裟ではなく一日千秋の思いで待っているものなのです。

 もし、、、そのアポイントメントの後に、自分を待ってくれている側の人が大切な人との別の約束を入れていたとしたらどうでしょう。。。その場合の30分や1時間の価値は待たせている側の人には到底わからないものです。

 こう考えてみると、、、想像力ってどこまで要るんよ!?と思ってしまいます。偉そうなことを言っていますが、誰より私自身がその想像力に非常に乏しいがゆえに、できない約束を無自覚にバンバンしまくって、他人の時間や期待や労力を無駄にするようなことを繰り返してきました。
 それを40歳過ぎてから、心ある人たちに指摘されまくって漸く気づくことができるようになったのですから、、、いやはや厚顔無恥とはこのことです。過去にご迷惑をおかけした方々には本当に申し訳ない限りです。

 ということで今回は自分自身の猛省を背景に、誰もがやってしまう「悪意がないと自分だけが思っている善意」が人に迷惑をかけ、時に人を傷つけることにお互い気を付けましょう、という話でした。

 信頼される人間になれるようお互い今日も努力していきましょう!

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