はじまっていた

2022年、新年
去年の8月に仕事を辞めてから新しいことを何も始めずに迎えた年だった
辞めた時のさっぱりとした気持ち、あぁ新しい私になるのだ、と未来が輝かしくみえた

未来のことなんて考えたくなくて、でも考えるしかなくて
人生のマイルストーンなんてよく聞くけどマイルストーンを置く時になって初めてやり遂げたと思えるのであって、やり遂げるまでは何も感じられない
喜怒哀楽すべてをどこかに置いてきてしまった私はいつになったら、ストーンを抱えて歩くことができるのだろうか

面倒臭いふりをして楽しまなかったこと、重いふりをして投げ出したこと、こだわりがあるふりをしてかっこつけてたこと
25歳まだまだだなあ
25歳なんてまだまだでいいだろと思いながら、25歳なんだからしっかりしないと！！と正解が見つからない

3月に東京にきた
遂に始まった、第二の人生！！
やってやるぞ〜！！

と意気込むのも束の間

やりたい仕事があるのに、怠惰な自分のせいでなにもできない
世間は新生活と謳ってキャンペーンを行い、イベントを開き、浮き足立つ若者や人間の生命力を奪っていく

奪っているのか？与えているのではないか？生命力を。

疑って信じることを知らない私には分からない
これから何が始まって、何が終わりゆくのか

でも一つだけ分かっていることがある
確かに私の中で何かがはじまっている